2015.07.22 | UX
アップルのWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)2015レポート第3弾(最終回)です。

新型OSを基盤にしたアップルが公開した10項目リストの中、UX の視点から最初に気になったのは、スプリットビュー等によるマルチタスク機能です。ソーシャルTV番組をサポートする「セカンドスクリーン」的なコンセプトが普及した今では、複数のスクリーンを使いながらのマルチタスクは、もはや当たり前の光景です。

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2015.07.13 | ソーシャル
アップルのWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)2015レポート第2弾です。

さて、先回リストアップした公開10項目のリスト、当然なのですが WWDC2015 のビルボードにあったように、ほとんどはアップルのエンジンである新型 OS X, iOS , watchOS に関連したものでした。でも、ほんのちょっと斜め目線で眺めてみると、やっぱり「だから何なのよ~ソレって?」という訳なのです。ご存知のように、システムは絶えず改良されていくモノであり、それらのパッチ(アップデート)は、バグがあるごとにあてがわれていくモノ。

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2015.07.01 | ソーシャル
アップルのWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)2015に行ってきました。 今年は約70カ国からの参加者が集まったそうで、その名前の通り、このカンファレンスも益々ワールドワイドになってきてますね。ちなみに参加者約5,000人のうち、その8割は、初めてこのイベントに参加した人たちだそうです。

今回はオークランドのエアポートから、今まさにNBA(プロバスケットボール)のファイナルゲームが開催されて沸き立つオラクル・スタジアムを通り過ぎ、ベイブリッジを渡ってサンフランシスコの街に入りました。ぼくは学生時代からこの街に5年ほど住んでいたので、今でもアメリカのホームタウン的な存在で、懐かしさを覚えると共に、絶えず進化し続けるそのカルチャーには今でもスリリングなワクワク感を肌で感じます。

さて、今回はこの WWDC2015 レポートの初回として、イベント満載だった5日間で発表された新型 OS X, iOS , watchOS に関して、アップルが公開したことを簡単に書き出してしてみました。

1:WatchOS2 でさらにレベルアップしたアップルウォッチの可能性
2:簡単すぎるアップルペイによるお財布機能の進化
3:iOS9の新検索機能とプロアクティブな Siri で知りたい情報を知りたいと思う前に提供するデジタルアシスタント
4:El Capitan や iPad のスプリットビュー等によるマルチタスク機能
5:ニューススタンドの進化版、Flipboard のような News アプリ
6:HomeKit と CarPlay によるマーケットの拡張性
7:公共トランスポテーションが閲覧できるようになった Apple Map
8:オープンソースになった Swift は次のプログラム言語の Big Thing
9:Google と Facebook をも超えたプライバシーの強化
10:今さらながら Spotify とか Pandora のようなアップルミュージックの誕生


「うーん、何かあんまり目新しいものがなくって、グーグルI/Oと比べるとどうなんですか?」なんて唸ってる参加者も実際に会場には多かったのです。去年に比べると、デザイン的なニュースやイベントのセッションも確実に少なくなっていましたが、今回の看板はアップルのエンジンである新型 OS X, iOS , watchOS 。もちろんこれには独自の戦略があることが、5日目最後のセッションを終えたあと、だんだんと明確になってきました。

次回は上記リストをさらに集約&解析して、クリエィティブでUXな面からレポートしてみたいと思います。




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2015.05.28 | UX
なんて疑問、いまだに持っている人も少なくないのではないでしょうか?

「UX」という言葉は、特にここ数年ではいわゆるバズワード(業界専門的流行語)みたいになってるのかも知れません。実際に、デザイナーの肩書きの前に「UX」と付けただけの、自称UXデザイナーという人は、こちらでも多くいます。

確かにデザインシンキングの過程において、どこからどこまでがUXであるとか、その明確なラインは見えにくいのかも知れません。従って、デジタルデザインに関わるデザイナーは、UXも”できます”的になるのかもしれませんね。言い換えれば、シニアレベルのデザイナーであれば、誰でもUXを視野に入れてデザイン作業していることは間違いありません。

それでは、そもそも何故この「UX」は、バズワードになったのでしょうか?

もちろん、その理由は一様ではないと思いますが、下のイラストに、その背景、つまり「UX」が台頭してきたひとつの理由があるのではないかと考えます。このイラスト、実はかれこれもう10年ほど前に作られたもので、ひとつの典型的なプロジェクトをそれぞれ担当者の視点から面白可笑しく捉えてみたコミックです。もう少し新しいバージョンのモノもあるのですが、ここではオリジナルの簡素版を例に挙げて説明してみたいと思います。


 各イラストを上・下段、それぞれ左から説明すると:

1:どのようにお客様が説明したか。
2:どのようにプロジェクトリーダーが理解したか。
3:どのようにアナリストがデザインしたか。
4:どのようにプログラマーがコーディングしたか。
5:どのようにビジネスコンサルタントが説明したか。
6:どのようにプロジェクトがドキュメントされたか。
7:どのオペレーションがインストールされたか。
8:どのようにお客様が請求されたか。
9:どのようにサポートがなされたか。
10:実際、どのようなモノをお客様が望んでいたか。

と、なってます。

デジタルデザイン業界に携わっている人であれば、ちょっと苦笑いしてしまうのではないでしょうか。

確かに10年以上前には、クライアント、プロデューサー、ディレクター、デザイナー、プログラマー、コンサルタントが集まり、その叡智を結集させてプロジェクトを進行させ、ようやくプロダクトローンチまで辿り着いたにもかかわらず、その数ヶ月後には、もうすでにリデザインの新規プロジェクトの話が立ち上がっている…といったようなプロジェクトが、こちらでもかなり沢山あったようです。

そこで、いわゆるUXデザイナーが携わる様々なワークフローと、そこから造られる仕様書が重宝され始めたのです。競合分析などのリサーチから始まり、コンテンツモデル、エクスペリエンスマップ、メンタルモデル、ペルソナ、プロセスダイアグラム、シナリオマップ、タスクフロー、サイトマップ、ユーザビリティーテスト&レポート、ワイヤーフレーム、スタイルガイド、ユーザージャーニー、そしてプロトタイプ等々。

まずは何を実現したいのかという情報収集をしっかりとして、それに基づいたUXプロセスを着実に取り入れてプロダクトのゴールを定める。そして、各担当者の共通理解を得ながらそのゴールに向ってプロジェクトを進行させれば、そう、こんなイラストの結果にはならないハズですよね。

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2015.04.30 | UX
いよいよApple Watchの出荷も始まり、最新の最もアドバンスなタイムピース(精度の高い時計)として、これからその機能性などを耳にする機会は多くなるでしょう。

まず、Apple Watchは、他のアンドロイドウェアやサムソンギアと同様に、スタンドアローン(独立型)デバイスではありません。ですので、常にiPhoneとのペアリングが必要です。なお、このペアリングは電話一機に対して時計一機という1対1の関係で、複数のApple Watchを同じiPhoneにペアリングさせることはできません。コネクションは基本的にブルートゥースですから、電話から約10メートル程度が使用可能な範囲になります(もちろんWiFiを使うとこの限りではありません)。ですので、Apple Watchのスタンスとしては、あくまでもiPhoneのアクセサリー、もしくはセカンドスクリーンという感じですね。

では、どんなアクセサリーになるのでしょう?

時計機能に加え、基本的にはフィットネスのモニタリングやコミュニケーションツールとしての主な使用が想定されます。独自のディスプレイに加え、センサーとして、心拍センサー、加速度センサー、ジャイロメーターを備えていますが、GPSは掲載されていません。また、スピーカーとマイクを備えていますが、ヘッドフォーン用ジャックはありません。基本的なタッチポイントは通常のスマートフォンのタップやスワイプですが、ディスプレイの感圧タッチや、デジタルクラウン(右サイドにある竜頭型のコントローラー)による操作も可能です。

懸念されているのは、バッテリーの継続時間です。一晩の充電で最大18時間程度とのことですが、アプリの使用頻度により1日持つかどうか微妙です。ただし、ウォッチ用アプリの想定インタラクティビティー時間は、Appleの推奨で5~10秒ですので、既存アプリのスーパーライト版を使用するという想定です。なので、ずっと長時間続けてナビゲーションアプリを使用するとか、音楽を聴くとかでなければ、それほど問題ないのかもしれませんが、ちょっと心もとないですね。ちなみに、リチャージに必要な時間は、1時間半で80%、2時間半で100%です。

UXとしては、よりパーソナライズされた通知機能などは、即役立つ機能として使えるのではないでしょうか。
ロケーションベースで電車の発着時間を通知するようなアプリで、たとえば、「渋谷発二子玉川行きの最終電車は、あと5分で出発します、お急ぎください」と伝えてタイマーモードになる等、個人的なミニアシスタント機能は期待できます。

つまり、今までのように、電話を取り出してアンロックして、アプリを探して開いて...みたいなことは必要なくなるのではないでしょうか。

Apple Watch、タイムピース+タイムセーバー的なデバイスです。

以上、初期型モデルはあくまで電話のアクセサリーとしての高級オモチャ感は拭いきれません。また、ご存知のように、Appleはデベロッパーにハードのデモ版(サンプル)を支給する例はまれですから、初版のアプリはスロースタートになるでしょう。ただ、バッテリーやソフトウェアのアップデートとともに、これから改良を重ねて登場してくるアプリの数々、またそのスピードを考えると、やはりウォッチを含めたこれからのウェアラブルの可能性は計り知れません。

皆様もウェルカムビデオを見てみて、また実際に使用してみて、これからのUXインパクトを考えてみてください。LAデザインチームでは6月にサンフランシスコで開催されるApple主催の開発者向けイベント、WWDCに参加して、今後数ヶ月の進歩とさらなる進展を予感してみたいと思います。

Apple Watch公式サイトより


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