駒屋

BRAND BUILDING

様々な形の角砂糖を製造する老舗砂糖屋「駒屋」。
存在が薄れつつある砂糖に興味をもってもらい、業界のイメージアップを図るための施策を立案・実施しました。

SOLUTION

幸せを感じさせてくれる砂糖。それを伝えるために

270年の歴史を持つ駒屋は、砂糖を鯛の形に加工した「おめで鯛」を始め、日本に昔からある砂糖を贈り合う文化を継承している企業。華やかなスイーツばかりがもてはやされ、砂糖そのものの存在が薄れつつある中、砂糖に対して親近感・興味・関心を持ってもらい、さらに、砂糖業界全体のイメージアップに繋がる施策の立案と実施をお手伝いしました。何年経っても廃れることなく、砂糖は単なる甘味料という物質的な意味合いを超えた存在であることを末長く伝えるために、物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影するコマ撮りという技法を採用し、動画「物語のある砂糖」を制作しました。

角砂糖を入れて一杯の紅茶が飲みたくなる

砂糖でできた「子象」が主役となり、身近で小さな物語を通じ、砂糖に対して親近感・興味・関心を喚起することを目指した物語。作り手側が主張せずに、砂糖がおかれている状況や「駒屋」が込めてきた想いが根底に流れている、一編のショートフィルムのような動画は、見終ったとき、思わず「成型された砂糖」をチョイスしたくなるような気持ちになることをゴールに制作されました。より多くの人達の目に触れる機会を増やすために、YouTube広告に出稿。約80%の人達が最後まで動画を視聴するという好結果に繋がりました。また、インスタグラムでは、「子象」が主役となり、カフェやスイーツ、美しい自然の中を旅するシーンを投稿。SNSを中心に日本だけでなく海外でも話題に。

SOLUTION

クラウドファンディングを活用し、必要とされる存在へ

アンチ砂糖ブームを蒸し返すのではなく、そっと必要とされる存在になることを意識した本プロジェクト。その一環として、NPO法人「アフリカゾウの涙」と共同でクラウドファンディングプロジェクトも実施しました。次世代を担う子供達に、野生動物を脅かす社会問題を考えるきっかけを作るために書かれた本「牙なしゾウのレマ」を学校へ寄付すると同時に、各地の小学校へ赴き絵本の読み聞かせを行う費用を募り、また、ご支援いただいたリターンとして駒屋のオリジナル砂糖を贈るという企画。160人の方々にサポートしていただき、目標とした支援総額150万円を見事達成。さらに、動画の再生回数の増加にも繋がりました。