BIG DATA ANALYSYS

ビッグデータ解析  データに語らせる。より確かな戦略のために。

データ自体に意味はない。 大切なのはデータからストーリーを語る力

近年「ビッグデータ」という言葉を耳にする機会が増えています。メディアには、膨大なデータを蓄積し、多くのエンジニアやデータサイエンティストを雇い、高度な解析アルゴリズムを開発して、経営の改善に成功した事例、などが頻繁に紹介されています。

しかし、こうした事例で紹介されているような大量のデータを持っている企業はどのくらいあるのでしょうか?また、こうした企業でなければ、データを経営やマーケティングに活かすことはできないのでしょうか?

答えはNOです。

実際には、顧客データや売上データなどをかき集めても、PCとExcelで充分処理や分析ができてしまうくらいのデータしか持っていない企業の方が多いのではないでしょうか?

そうした身近なデータであっても、きちんと分析すれば、経営やマーケティングの戦略立案に活かせるヒントはいくらでも得ることができます。とはいえ、データは、やみくもに集めて、並べてみるだけでは、何も教えてくれません。

データ解析において大切なことは、断片的なデータを積み上げて、そこから、みなさんのビジネスやマーケティング戦略にとって意味のあるストーリーを紡ぎあげる力なのです。

たとえば、アクセス解析のデータで、よく話題になる「平均ページビュー」という指標があります。平均ページビュー数は「多い方が良い」と考える人が多く、「プロ」と言われる人たちでさえ、深い考察もなく「平均ページビューが下がっているので、サイトやコンテンツの見直しが必要」といったアドバイスをクライアントに行っているケースも少なくありません。

ここで考えなければいけないのは「平均ページビュー」という数字自体には、何の意味もなく、つまり、この数字の高低だけでは何の判断もできないということです。必要なのは、「平均ページビュー数の変動というデータとなって表れた来訪者の行動の変化」はなぜ起きているのか、を考えることなのです。

たとえば、リスティング広告を始めたことで、リンク先に設定された情報や商品にダイレクトにたどり着ける来訪者が増えれば、その分、平均ページビューは下がるでしょう。あるいはサイトの動線を改善して、より少ないクリックで目的のページに到達できるようにすれば、やはり平均ページビューは下がります。

こうした場合、ユーザービリティの改善が平均ページビュー数の減少という形となって表れている訳ですが、表面的なデータだけを見て判断すると「平均ページビュー数が下がっているから問題だ」という間違った判断をしてしまうことにもなりかねません。

ルグランでは、経験豊富なデータサイエンティストやアナリストが、みなさんと一緒にデータを読み解き、そこから、次の一手を考えるヒントになる、意味のあるストーリーをお伝えします。