2016.09.29 | UX

芝居が大好きで今ではそれを仕事としながらルグランでマーケティングアシスタントをしている私が、The Phantom of the Operaというミュージカル作品に出会ったのは2004年の映画「オペラ座の怪人」がきっかけでした。

The Phantom of the Operaとは1909年にフランスの作家によって発表された小説で、これまで多数の映画や舞台が作られましたが、1986年にイギリスのアンドリュー・ロイド・ウェバー男爵によって作られたミュージカルが最も有名です。

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それまでにも「オペラ座の怪人」という作品の存在、そして、古い映画も舞台もあるのは知っていましたが、作品が有名すぎるということ、そして、もう一つの理由はミュージカルが大の苦手だったため、これまで観ることがありませんでした。子供のころから、会話中に急に歌いだすミュージカルが不可解で、不快に感じていました。

そんなミュージカル嫌いの私の気持ちを変えたのが、The Phantom of the Operaです。

このミュージカルに入り込めたひとつの理由はよく知っている曲、しかもそこそこ好きな曲がメイン曲だったからだと思います。たとえ急に歌いだしても、こちらも身体が曲に乗る準備ができているため、気付いたら頭の中で、体で音楽を一緒に奏でていました。

それからは同じ作品であるのに、数度映画館に通い、TV放送されれば観て、伝手でロンドンの25周年記念公演のDVDを借り、劇団四季に観に行って、とうとう本場、ロンドン公演やモデルとなったフランスのオペラ座まで観にいってしまった程です。

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<ロンドン オペラ座のチケットBOX>

そこでミュージカルに対する多少の免疫ができたのでしょうか、次にマンマ・ミーア!のミュージカル映画も観にいきました。かつての私は、観なかったと思う作品です。そしてマンマ・ミーア!を好きになれたのは今回も、この作品に使われているのはどれも有名なABBAの曲だったからというのが大きな理由の1つだと思います。

好きな曲をきっかけに、これまで苦手意識の強かったミュージカル作品を、今少しずつつ観はじめています。そして、今回の私の体験はマーケティングに於いても言えるのではないかと思っています。

例えば、企業の商品やサービスに全く興味を持っていない消費者がいて、この消費者にが関心を持ちそうな要素を入れてみることで、これまで振り向いてくれなかった消費者がその企業の大ファンになる可能性もあるのではないでしょうか?

ターゲットを絞ってマーケティング施策を考えることも大切ですが、ユーザーが何を求めているのか、ということ対して理解を深めることで新たな需要を掘り起こせるのではないでしょうか?

ミュージカル大嫌いだった私がロンドン公演まで行ったり、英文の本を買ったり、CDを買ってしまったように、ユーザーの気持を掴むような施策、ルグランと一緒に考えませんか?



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