2019年9月2日に東京・渋谷にて気象データのビジネス活用への推進を目的として開催された第2回Weather Driven Marketing Summit(WDMS)の開催報告を2週にわたってお伝えして参りましたが、最後となる今回は弊社代表 泉の講演の様子についてお届けしたいと思います。
【株式会社ルグラン】
Weather Driven Marketing Summitを主催するルグランは、TNQL(テンキュール)という気象データを活用したサービスを開発・提供しています。
TNQLは2017年5月に提供を開始したサービスですが、時期を同じくして”気象データ”への注目も高まり、今回のWeather Driven Marketing Summitも後援していただいている気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)を気象庁が中心となって立ち上げるなど、ビジネスシーンにおいても、気象データ活用の気運が高まっています。
そこで、弊社でも、従来から手がけているデータドリブンマーケティングの知見に、気象データを組み入れることで、気象データとユーザーデータを活用した「ウェザードリブンなマーケティング」に本格的に取り組んで参りましたが、今回のサミットでは、TNQL APIを活用したウェザードリブンなマーケティングの事例をご紹介しました。
今回のサミットにご登壇もいただいた三越伊勢丹さまと春秋航空日本さまの事例は、それぞれの開催報告でお伝えしている通りですが、泉からは、その他にも、弊社が現在取り組んでいる事例の一部をご紹介させて頂きました。
その一つが小売店舗の売上・来店予測です。
これまでも“需要予測”はビジネスシーンではとても大きな課題です。ただ、これまでの予測は、過去の売上実績や来店客数をもとに予測することも多かった中で、そこに気象データというスパイスを加えることで、これまでとは違った視点での来店需要予測が可能になります。
その際、ある日の気温や天気と来客・売上の関係を分析するだけでなく、前日・前週との気温差や、天気の変化なども加味することで、例えば「連日晴れた時」と「数日ぶりに晴れた時」の人々の心理や行動の違いから、売上や来店数、売れ筋商品の変化など、細かな需要予測をしていくことが可能になります。
また、最近は「LINE」を活用したコミュニケーションに、気象に基づくリコメンドを加えたいといったご要望も増えています。TNQL APIをLINEに組み込むことで、LINEというプラットフォーム上でも、ウェザードリブンなマーケティングを実現できるといった事例についてもご紹介をさせていただきました。
3週にわたり、Weather Driven Marketing Summitの開催報告をしてきましたが、いかがでしたか?まだまだ気象データのビジネス活用は始まったばかりです。今回、ご紹介した事例以外にも、気象データの活用方法はたくさん考えられ、新たなビジネス・サービスの可能性を秘めています。
自社のビジネスやサービスに、気象データを活用できないか?と少しでもご興味がございましたら、ぜひルグランにご相談下さい。弊社では、みなさまと一緒に、解決策を考え、ウェザードリブン・データドリブンなマーケティングを実現するお手伝いをさせて頂きます。