「適度な運動が健康に良い」というのは、誰でもなんとなくわかってはいるものの、普段から運動する習慣を身につけている人はあまり多くないのではないでしょうか。新型コロナウィルスの影響で、より一層運動不足に気を付けようと思う人もいれば、より一層身体を動かす機会が減ってしまった人も多いです。また、人に会う機会が減ったことで心の健康を維持するために工夫が必要になった人もいます。
そんな中、スポーツブランドのASICSは自社のランニングシューズにこんなパッケージを用意しました。
注意書きが書かれた外箱や、プラスチックの容器にシューズが密封されているのが薬剤を連想させます。
このパッケージには、運動は身体の健康にはもちろん、心の健康の維持にも効果があるというメッセージが込められています。ASICSは「Movement for Mind」というキャンペーンの一環で運動が心にもたらす影響について科学的に検証・実証しようという取り組みも行っており、そういった「科学的に証明された効果」という印象も、この薬のパッケージによって表現されていると言えます。
一方で中国のECプラットフォームTmallは出店しているスポーツブランドと連携して、靴を片方の一個分のみを購入することのできる「One Shoe Project」というサービスを立ち上げました。これは普段靴を購入する際、選択肢がないために両足分を購入し、片方は使い道がなかった、事故などで片足を失った人たちのニーズに応えるというのが目的です。
実際に片足分だけを販売できるようにしていくにはもちろんメーカー側との協力や工夫が必要になってきますが、ASICSの施策同様、シンプルな発想だけで意味のあるメッセージを込めたソーシャルグッド施策として実現した面白い事例でした。
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