先週から全国的に気温が上昇し、いよいよ春が来たなと実感しています。気象庁のデータによると、3月12日には北海道や東北などの地域を除き、全国的に最高気温が20°Cを上回りました。
20°Cというと東京でいえば5月~6月ぐらいの平均気温で、暑くも寒くもないちょうどいい気温です。これからも段々と暖かくなっていくことが予想されますが、気温が上がってくると飲みたくなってくる物の1つに“ビール”があげられます。春の陽気に誘われてお昼から庭で嗜むビールや、外で体を動かした後に飲むビールを想像するだけでも、喉が渇いてきます。(笑)
さて、ビールが似合う季節が近づいてきましたが、北海道美瑛町で製造されている“あるもの”を原料としたクラフトビールが注目を集めています。通常のクラフトビールの主な原材料は、「麦芽(発芽させた大麦)」「ホップ」「酵母」「水」の4つです。これらの原材料の産地や種類によって味は大きく変化し、その独創性を追求するのがクラフトビールです。しかし、今回美瑛町で誕生したクラフトビールでは、麦芽の代わりに何と“廃棄予定のパン”を使用しているのです!
小麦の産地である美瑛町では、食品ロス問題の解決を目指して、パンの製造過程で出る、規格外で商品にできず廃棄されるものをビールの原料にしようと考えついたそうです。製造工程としましては、まずパンの表面を焦がさないようにオーブンで水分を飛ばし、水分を飛ばしたパンを手で砕き、ミキサーで「パン粉」にしていきます。そのパン粉に小麦などを加えたものを発酵させ、そこから約2週間熟成することでビールが完成するのです。
気になるお味は、、、
口当たりが優しく、ジューシーなホップの香りが鼻にフワッと広がる、濃厚かつ爽やかな味わいだそうです。バーで振る舞われたお客さんからも「すごくいい香り」、「フルーティーで飲みやすい」といった声が上がっています。
パンもビールも元を辿れば、どちらも麦と酵母が原料なのですから合わないはずもなく、パン風味のビールというだけでも、興味をそそられます。
飲むだけでSDGs(持続可能な開発目標)に貢献できることも、このビールの魅力の一つです。気になった方は、ふるさと納税のお礼の品としてあるので、一度味わってみてはいかがでしょうか。
SDGsに貢献しながらビールを飲める商品は、ほかにも元銭湯を醸造所にリノベーションした「上方ビール」(大阪市東淀川区)が製造するビールがあります。
こちらの商品は、国産果実を使用する大阪のジャムメーカーから、コロナ禍で在庫が積み上がっているオレンジやアンズ・イチゴといった青果を仕入れたものを活用したビールです。フードロスを削減しながら、新感覚の風味を楽しめるビールとなっています。
さて、これまでフードロス削減に貢献するSDGsなビールのご紹介をしてきましたが、前述したとおり、ビールはやはり気温が上昇してくると飲みたくなるものです。キリン(東京都中野区)の出しているデータでは、夏場の平均気温が1°C上がるごとに、ビールの販売本数は1日80万本(大瓶換算)も増えるようです。
気温や天気は、私たちの行動や気分に大きな影響を及ぼします。弊社では気象データを活用し、一人ひとりのTPOや好みに合わせた商品やサービスをレコメンドする広告配信・管理システム「weathermarketing.net」を開発しました。気象データを活用することで、
(1)閲覧・行動履歴データが使えない状態でも、人々のニーズや状況を推測する。
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