2015.11.26 | モバイル
アドテック東京の「ルグランルーム」にご登壇いただくスピーカーの方々との事前対談。最終回は、CNET Japanの編集長、別井貴志氏との対談の様子をお送りします。

金融業界紙の記者としてキャリアをスタートし、その後、「INTERNET Watch
「ファイナンスプロジェクト」「インターネットマガジン」など、長年にわたりネット媒体の編集記者として経験を積まれ、現在は、「CNET Japan」の編集長である別井氏。媒体の役割、CNETのこれからの編集方針など、興味深いお話を聞かせていただきました。


デジタルはもはや起点ではない
別井氏は「デジタル」という言葉をあえてつける必要はもはやないと、感じているとのこと。例えば、デジタルマーケティングという言葉。今や、企業に於いては、デジタルを使わないマーケティングはありえないわけで、それをあえて、デジタルマーケティングと区別する意味はない。これからは全てのテーマにデジタルが必然として入ってくるわけで、媒体の編集方針もデジタルではなく、テーマを起点と考える時代だと言う。

スマートネイティブの理解が必須
別井氏が今注目するテーマは「エデュケーション」。ITを活用することで教育現場はどのように変わっていくのか。また、ITを活用してスマートネイティブが見てるのはどんな世界なのかということ。連絡ツールは「LINE」や「Twitter」が当たり前、学校の授業はタブレット端末を使って生徒や先生と問題を共有しながら進めるといった、ITを生活の一部として成長してきたスマートネイティブが10年後には社会に出て、メインの購買層になる。つまり、企業は、スマートネイティブを理解せずに生き残ることはできない。彼らは、スマホサイト以外では買い物はできないといい、PCサイトは情報が多すぎると感じる。モバイルサイトの重要性を理解しきれていない企業にとっては、モバイルオンリーで育った彼らを理解し、その上でユーザーエクスペリエンスを考えなければならないという、なんとも大変な時代が来てしまったようです。別井氏のセッションはスマートネイティブ理解する第一歩になりそうです。

【別井氏の登壇スケジュール】
12月2日(水)15:20 ~ 16:00
場所:東京国際フォーラム アドテック東京会場内 ガラス棟 G508
セッションタイトル:
CNET編集長が語る、ITで変わるこれからのエデュケーション
~スマートネイティブが見てる世界とは?~

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2015.11.26 | ビッグデータ
アドテック東京の「ルグランルーム」にご登壇いただくスピーカーの方々との事前対談。今回は、SCSKプレッシェンド株式会社の高橋徹氏との対談の様子をお送りします。

SCSKプレッシェンドは、ECシステムおよび物流業務、撮影業務、カスタマーサポート業務などECに必要なサービスすべてを一貫して提供。高橋氏はWEBアクセス、購買データ、お客様の声など蓄積されたデータを活用し、クライアントのECサイトの売上向上を実現するためのさまざまな提案をされています。その中で、高橋氏はデータをマーケティングに上手く活用していない企業が多いと感じるとのこと。


データのマーケティング活用が進まない理由
主観的な仮説を立て、それを補強する小さな事実だけに目を向け、「データは無くとも分かる」と決めつけるマーケターが多いことが、データのマーケティング活用が進まない理由の一つではないかと、高橋氏。それを実証するために、あるマーケターが思い込んでいる「妻は夫の洋服もついでに買うことが多いと思う」という仮説について、その企業の顧客データを分析したそうです。分析の結果、自分の洋服を買うついでに夫の分も買ってくれる優しい奥さんは8.5%しかいなかったことが判明。データに目を向けないと、妻が夫の分も買うケースが多い、という事実とは異なる仮説を基にマーケティング戦略を立ててしまう可能性がある。これでは企業は売上アップどころではない。

データと向き合う

データと向き合う姿勢が欠けているマーケティング担当者が多いことが、データのマーケティング活用が進まないもう一つの理由ではないかとのこと。詳細データがあり、また、高度な分析ツールがなくてもExcelを使った集計で分かることは多いはずなのに、「分析」というと腰が引けてしまうマーケターが多いと感じでいるそうです。データを活用しマーケティング戦略を立てるには、マーケティング担当者のスキルアップが課題と言えそうです。

【高橋氏の登壇スケジュール】
12月1日(火)16:40 ~ 17:20
場所:東京国際フォーラム アドテック東京会場内 ガラス棟 G508
セッションタイトル:
正しいデータとの向き合い方、教えます。

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2015.11.25 | セミナー
来月1日から東京国際フォーラムで開催されるアドテック東京の会場内に2年振りに「ルグランルーム」が戻ってきます!「Experience First. マーケティングの未来がここにある。」をテーマに10以上のセッションを企画。最良のユーザーエクスペリエンスの実現について、マーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル達とディスカッションします。

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2015.11.24 | ビッグデータ
12/1から東京国際フォーラムで開催されるアドテック東京の「ルグランルーム」にご登壇いただくスピーカーの方々との事前対談をシリーズでお送りしています。その第4回目は日本アイ・ビーエム株式会社 佐藤良氏との対談内容をご紹介します。

佐藤氏は前職のヤフー株式会社にてオープン化推進プロジェクトに従事し、その後、Yahoo! 安否確認サービスの立ち上げ、営業戦略立案、プロモーション企画を経て、現在は、日本アイ・ビーエムのデジタルサービス事業部にて、クラウドプロバイダーやネットサービスカンパニーに対し、次世代クラウドサービスを軸にしたビジネス開発、共同マーケティングを中心としたビジネス支援をされています。
日々、企業のマーケターと接する中で、分析するための充分なデータはあるにも関わらず、それを有効活用できていないケースに遭遇することが多いとのこと。


現在のマーケティングの課題
多くのコンサルティング会社は、データ分析にこだわる一方、お客様視点に立った戦略を立案できていない。分析した数値のみをお客様に提供するだけで、具体的な戦略を提案できていないため、お客様の手元にはデータだけが増えていき、この結果から何が見えてくるのか?今後、どういった対策を取っていくべきなのかが分からないため、不安を抱いているケースをよく目にするそうです。データ分析したものを、ただ提供していくのではなく、お客様が求めていることは何かを把握し、未来を予測した上で提案していくことが今後ますます重要になる。一方、提案するにもデータが少ないため戦略が立てられないケースもあるようで、そのような場合は、手元にあるデータを解析するのではなく、第3のデータを加えることによって、違った結果が見えてくることがあるとお話されていました。

ECとリアルな世界が繋がっていない
オムニチャネルの重要性が語られる一方で、実際にそれを実施できている企業は多くない。例えば、ネットでは、ロイヤルカスタマーという扱いなのに、実際に店舗に行くと一般のお客さんとして扱われてしまう。また、ネットで貯まったポイントはネットでしか使えないといったケースは多い。また、顧客のデータ分析にExcelを使っている大手EC企業でもあるそうです。

これからは、経験や勘で戦略を考えるのではなく、データを基に将来を見越したプロアクティブな意思決定が重要になっていく。そして、この大きな課題に対して、マーケターはどのように取り組んだらいいのでしょうか?佐藤氏のセッションには、そのヒントがたくさんありそうです。

【佐藤氏の登壇スケジュール】
12月2日(水)13:20 ~ 14:00
場所:東京国際フォーラム アドテック東京会場内 ガラス棟 G508

下記アドレスからアドテック東京のビジターパスを11月30日まで無料で発行できます!
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2015.11.24 | コンテンツ
12/1から東京国際フォーラムで開催されるアドテック東京の「ルグランルーム」にご登壇いただくスピーカーの方々との事前対談をシリーズでお送りしています。その第3回目は株式会社KADOKAWA Web Professional 編集部編集長の中野克平氏との対談内容をご紹介します。

アスキー・メディアワークスで、 Web ProfessionalというWeb媒体の編集長としてご活躍されておられる中野克平氏。2013年7月に創刊された『アスキークラウド』では、ソーシャル、ビッグデータ、モバイルなどのトピックを扱い、業界的にも新しいと評判に。多方面から注目を集める中野氏に、日本企業が抱える問題点を切り口に、ビジネスゴールとマーケティングゴールの違いについてお話していただきました。


多くの企業の問題点
多くの日本企業は、うわべだけの利益を求め、ユーザーが本当に求めていることが理解できていない。例えば、ユニクロやH&Mのように安くて多店舗展開するファストファッションが盛況となり、本物思考が失われてきている今、海外の高級百貨店をまねて、高級品を置けば高級品を好むユーザーが満足すると勘違いしているケースがあるようです。ターゲットとなるユーザーが何を求めているのかを考えなければならないところを、企業自身が、ターゲットを設定できず、また役割を理解できていないことに問題があるそうです。
デジタルマーケティングに於いても同じことが起きていると言えそうです。例えば、短期的な目先の利益を求め、コンバージョンだけをKPIとして設定し、やみくもにコンテンツを作り続ける。コンバージョン数が目標に到達しなかったから、ビジネスゴールが達成できなかったと考える企業が多い中、本来は、ビジネスゴールとマーケティングゴールは全く別物だと考えるべきとのこと。日本の企業が持つさまざまな問題点について話が盛り上がりました。


価値あるコンテンツでユーザーを魅了すべき
モエ・ベネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)が運営するサイトNOWNESS、インンターナショナル・ウォッチ・カンパニー(International Watch Company 、IWC)は、しっかり長期的な目標が考えて作られ、ブランディングに成功。NOWNESSのサイトは一見シンプルのように見えて、アート、ファッション、カルチャー、スポーツ、トラベルなど、各ジャンルの一流のクリエイターや専門家によるコンテンツが毎日配信され、今はLVMHには興味がないけれど、潜在的に将来の顧客になりうる可能性をもったユーザーを対象にサイトが作られているそうです。

また、中野氏が現在愛用されている腕時計は、20年前に雑誌の記事を見て、いつかは買いたいという思いを持ち続け、購入に至ったそうです。長期的な視点にたって魅力的なコンテンツを提供することで本質的な意味でのブランディングへと繋がっていくようです。こうした手法は遠回りな印象をうけますが、企業として今後生き残っていくためにはユーザーにとって価値のある情報を発信し、またコンテンツを作り続けていくことが重要になってくるのではないでしょうか。

中野氏のセッションでは、現在の日本企業の課題から、ユーザーが求めることを再度認識し、コンテンツを作る方法などを話していただく予定です。

【中野氏の登壇スケジュール】
12月1日(火)15:40 ~ 16:20
場所:東京国際フォーラム アドテック東京会場内 ガラス棟 G508

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