いよいよゴールデンウィークが始まります。今年は最大で10連休というケースもあるようですが、みなさんも旅行の計画などを立てているのでしょうか?
本ブログでは、定期的に、ブログやTwitterなどのクチコミデータから、人々の心情や世情を読み取るという試みをご紹介していますが、今回は、メディアなどでも時々話題になる、今年のゴールデンウィークの人気の旅行先について分析してみたいと思います。
分析には、ホットリンク社のソーシャル・ビッグデータ分析ツール『クチコミ@係長』のデータを使用しています。
まず、昨年に比べて、海外旅行と国内旅行、どちらの人気が高いのかを見てみましょう。
下図は、「ゴールデンウィーク」という言葉と一緒に「国内旅行」もしくは「海外旅行」という言葉が書かれたブログ記事のシェアが、昨年と今年(いずれも1月~3月)でどう変化したかを示したものです。
「ゴールデンウィーク」に関するブログへの書き込みの総数は、昨年と今年で大きな変化はありませんでしたが、これを見ると、昨年に比べて、海外旅行について書き込んだ人の割合が増えていることが分かります。
これは、前述の通り、今年は、場合によっては10連休まで取得できる暦であることから、海外旅行を検討する人が増えたため、と考えられます。
また、昨年の同時期に比べると円高傾向にあり、さらに原油安も重なり、航空運賃に追加されるサーチャージの負担も無くなっていることなども、海外旅行を計画する追い風となっているようです。
では、海外旅行の渡航先としては、どの国・地域が人気なのかを見てみましょう。
こちらもブログへの書き込みから、海外旅行の主要な渡航先について、「ゴールデンウィーク」という言葉と一緒に書き込まれた割合を、前年と比較したものです。
まず全体傾向としては、台湾・ベトナムといったアジア圏と、カナダ・アメリカなどの北米圏の増加が目立ちます。
これは、長期の連休が取れる人がある一方で、5/2や5/6は休めないという場合、休みが前半と後半に分かれてしまう人もあり、それによって、海外旅行先の選択も、遠方と近場に分かれるため、と考えられます。
また、同じアジア圏でも、インドネシア・フィリピン・タイなどは、昨年に比べてシェアが大きく下がっていますが、これは、テロや政情に対する不安の大きい国への渡航を敬遠する人が多いため、と考えられます。
ヨーロッパ諸国のシェアが減少傾向にあるのも同様の理由によるものと考えられる一方、カナダのシェアが伸びているのは、比較的安全というイメージがあることに加え、近年、日本とカナダを結ぶ航空便の就航が増え、座席供給量が 伸びていることも、一因となっているようです。
みなさんも、どうぞ、楽しく、そして安全に、ゴールデンウィークをお過ごし下さい。
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本ブログでは、定期的に、ブログやTwitterなどのクチコミデータから、人々の心情や世情を読み取るという試みをご紹介していますが、今回は、メディアなどでも時々話題になる、今年のゴールデンウィークの人気の旅行先について分析してみたいと思います。
分析には、ホットリンク社のソーシャル・ビッグデータ分析ツール『クチコミ@係長』のデータを使用しています。
まず、昨年に比べて、海外旅行と国内旅行、どちらの人気が高いのかを見てみましょう。
下図は、「ゴールデンウィーク」という言葉と一緒に「国内旅行」もしくは「海外旅行」という言葉が書かれたブログ記事のシェアが、昨年と今年(いずれも1月~3月)でどう変化したかを示したものです。
<GW旅行: 国内 vs.海外>
「ゴールデンウィーク」に関するブログへの書き込みの総数は、昨年と今年で大きな変化はありませんでしたが、これを見ると、昨年に比べて、海外旅行について書き込んだ人の割合が増えていることが分かります。
これは、前述の通り、今年は、場合によっては10連休まで取得できる暦であることから、海外旅行を検討する人が増えたため、と考えられます。
また、昨年の同時期に比べると円高傾向にあり、さらに原油安も重なり、航空運賃に追加されるサーチャージの負担も無くなっていることなども、海外旅行を計画する追い風となっているようです。
では、海外旅行の渡航先としては、どの国・地域が人気なのかを見てみましょう。
こちらもブログへの書き込みから、海外旅行の主要な渡航先について、「ゴールデンウィーク」という言葉と一緒に書き込まれた割合を、前年と比較したものです。
<GW 海外旅行の渡航先に関するブログ書込シェア>
まず全体傾向としては、台湾・ベトナムといったアジア圏と、カナダ・アメリカなどの北米圏の増加が目立ちます。
これは、長期の連休が取れる人がある一方で、5/2や5/6は休めないという場合、休みが前半と後半に分かれてしまう人もあり、それによって、海外旅行先の選択も、遠方と近場に分かれるため、と考えられます。
また、同じアジア圏でも、インドネシア・フィリピン・タイなどは、昨年に比べてシェアが大きく下がっていますが、これは、テロや政情に対する不安の大きい国への渡航を敬遠する人が多いため、と考えられます。
ヨーロッパ諸国のシェアが減少傾向にあるのも同様の理由によるものと考えられる一方、カナダのシェアが伸びているのは、比較的安全というイメージがあることに加え、近年、日本とカナダを結ぶ航空便の就航が増え、座席供給量が 伸びていることも、一因となっているようです。
みなさんも、どうぞ、楽しく、そして安全に、ゴールデンウィークをお過ごし下さい。
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