◼日常に潜むUX体験
先日、東京・新宿にあるNEWoManという商業施設に行きました。
その際にお手洗いに立ち寄ったのですが、そこでちょっとしたUX体験をしたのでそのご紹介です。
NEWoManのトイレでは、Dyson社の手洗い器が採用されていました。
以前からあったかといえばそうかもしれませんが、Dyson社の手洗い器は、手洗いと乾燥が一体となったデザインになっています。
一つのシンクで手洗いから乾燥までが完結できるのです。
(引用:Dyson公式HPより)
◼UXが向上すれば満足度も上がる?!
確かにシンク上で手洗いから乾燥までが完結すれば、洗面台や床が水浸しになることも少なくなり、清潔感も保てます。
また利用者からしても、少ない動作で乾燥もできますし、従来ではよく見かける共用の乾燥機で誰かが利用していて使えないとった状況を避けることもできます。
かつ、手洗い後の水が洗面台や床に垂れづらくなるため、清掃も楽です。
この手洗い器を採用することで、利用者・施設で働く人の両方のUX体験を実現していると感じた場面でした。
小さなUX体験や細部にもユーザーのことを考えてサービスを提供することで、ユーザー満足度は上がり、サービスの向上につながっていくのだと思います。
また余談ですが、Dyson社は世界でも人気を獲得している企業です。この手洗い器をデザインしたDyson社にもUXデザインに対する考え方を感じ取れます。
Dyson社といえば、「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」が有名ですが、Dysonの掃除機の特徴といえば、クリアになっている本体部分。ゴミを吸うとゴミが溜まっていく様子が一目でわかります。一説には、この本体部分をクリアにする際、ゴミ=汚いものという一般的な考え方から、吸ったゴミは見せるべきでないといった観点から、社内でも様々な議論が生まれたそうです。
しかし、吸い取ったゴミが見えるようなクリアな本体を採用しました。
その結果、ユーザーは自分が掃除した成果が目に見えることで、Dyson社はユーザーの”掃除”にもUX体験を創出しています。
◼まだまだ日常に潜むUX体験
トイレでの手洗い、日常の掃除などにもUX体験は潜んでおり、ユーザーにそのUX体験を提供してあげることで、商品に対する満足度は向上していきます。
これは、ウェブサイトやサービスでも同じ考え方です。
ルグランとともに、最善のUXを考えてみませんか?