2020.06.18 | コラム

すでにご存知の方も多いと思いますが、5月下旬にGoogleから興味深いアナウンスがありました。

簡単に言うと、「今後、Googleは検索結果における掲載順位の決定にあたり、ウェブサイトのUXをこれまで以上に重視します」というもので、具体的には、以下の3つの要素をCore Web Vitals (あえて訳すなら「重要なウェブサイトの生命線」という感じ) が、重要な評価・判定基準になるとしています。

 Core Web Vitalsについて

(Googleウェブサイトより)

1.LCP: 表示速度

2.FID:  操作性

3.CLS: 視認性

Core Web Vitalsについては、こちらの記事(日本語) も参考にしてみて下さい。

この図にもある通り、これまでもGoogleは、検索結果における掲載順位を決定するにあたりモバイルユーザーへの対応や、セキュリティ対策の有無といった要素を加味していることは公にしており、ウェブサイトのUXが掲載順位決定のアルゴリズムに反映されるのは、今回が初めてではありません。

更に言えば、ここ数年、Googleが繰り返し強調している「良質でオリジナルなコンテンツ」というガイドラインも、Googleは検索ユーザーに求められる情報・コンテンツを提供するウェブサイトを高く評価するということを意味しています。

そういう意味で、今回の発表は、今後も、ユーザー視点で優れたUXを提供するウェブサイトを高く評価しますよ、というGoogleの意思表明であると考えるべきでしょう。

これまで、SEO対策というと、トラフィックを獲得したい検索キーワードを選定して、そうしたキーワードを含むコンテンツを作成したり、HTMLタグの記述を適正化したり、といった施策が中心であったため、そこにUXという視点が持ち込まれることは少なかったのではないかと思います。

しかし、今後は、検索結果をクリックした後に表示されるサイトやページが、どれくらいユーザーのニーズや期待に応えるものであるかというUXが、益々重要になると思われ、日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では「ポストクリックSEO」といった言葉で、その重要性が語られ始めています。

データドリブンなUXデザインの提供を重要なミッションに掲げる弊社では、SEOやコンテンツマーケティングプロジェクトにおいても、必ずUXデザイナーがチームに加わり、サイト運営者側の都合や思い込みでコンテンツを粗製乱造するのではなく、ユーザーの視点で価値のある、あるいは意味のある情報やコンテンツの提供ができているかを考えながら、プロジェクトにあたっていますので、よろしければ、ぜひ一度、ご相談下さい。

また、弊社では、LAデザインセンターとも連携し、普段から、UXデザインやSEO/SEM、AI・マーケティングに関するテクノロジーに関する国内外の最新情報の収集に努めていますが、ちょうど明日(6/19)開催予定の第2回ルグランモーニングセミナーでは、LAからSearch Engine Journal創業者Loren Baker氏をゲストスピーカーに招き『コロナ時代のSEO & コンテンツマーケティング〜米国からの最新報告〜』というテーマで、SEOやコンテンツマーケティングに関する最新事情について、お話を頂く予定ですので、よろしければ、ぜひご参加下さい。(オンラインで開催・参加無料・日本語解説付)

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