2015.01.07 | UX
年の瀬も押し迫った昨年12/17(水)、世界標準のUX(ユーザーエクスペリエンス)理論を紹介するセミナーを開催しました。 恒例のルグラン望年会も兼ねた今回のセミナーは、11月にオープンした原宿のオシャレなカフェを貸し切り、お食事とドリンクを楽しみながら、終始リラックスムードの中、参加者の皆さんはメモを取りながら、弊社代表 泉の話に熱心に耳を傾けていました。



まずは、日本企業向けに、ウェブサイトの制作やアプリ開発などサービスの提供を開始したルグラン・LAデザインセンターについてご紹介した後、いよいよUX理論のお話へ。

サイト制作やサイトデザインの際に耳にする言葉「KISS(Keep It Simple, Stupid)」。つまりは、「誰もがわかるようなサイト作りを」という意味ですが、これからは日本企業が国内だけでなく世界を相手にしていくのであれば、まさしくこの言葉の通り、誰がみても理解できるような世界基準のWebサイトを作っていく必要があるとお話ししました。

続いて、UXを考える上でついスルーされがち、しかしながら、意識しなければいけない重要なポイントを「UXに関する3つの誤解」としてあげています。

<UXに関する3つの誤解>
・コンテンツは読まない、ざっと見るだけ。
・製作者やデザイナーの意図などお構いなく、直感的に使い始める。
・じっくりと「最善の選択」ではなく、さっさと「悪くない選択」をしたい。

日本の道路標識を例にとると、一つの柱に幾つもの標識が掲げられており一目で判断するのは難しい一方で、一つ一つの標識をじっくりと見る機会はどれくらいあるでしょうか…という問いかけに、参加者の皆さんが一斉にうなずく姿が見られました。

更に、大手コンビニのWebサイトを例に挙げてUXのポイントを解説した泉は、ユーザーの視点と制作側の視点は異なるにも関わらず、制作側の視点で制作してしまうことによって、これらの誤解が生まれてしまうこと、従って、どれだけユーザー目線でサイト作りができるか、ということが重要なポイントとなるとお話させていただきました。

そして、セミナー後半は、ルグラン・LAデザインセンターのコンサルタントが評価・採点した「関西企業UXランキング」の判定根拠や改善ポイントについて、詳しく解説していきました。

昨年のアドテック関西で発表し、弊社ブースにお立ち寄りいただいた方にはすでに公開しておりますが、関西に拠点を持つ大手有名企業13社と関西の鉄道会社10社のWebサイトを、各社その使い勝手などを独自の評価基準に照らし合わせてランク付け。

大手企業だからといって、必ずしもサイトが見やすく使いやすいというわけではなく、手厳しい評価ながらも的確な改善ポイントのアドバイスは、参加者の皆さんが今後サイト制作にかかわった際にお役立ていただけるのではないかと思います。



最後に、泉は、実際にユーザーの視点に立ち続けてサイト構築を行っていくことは簡単なことではないが、UXは決して難しいことではないとして、セミナーを締めくくり、セミナー後は、メインディッシュのお料理が登場し、参加者の皆さんは自由に席を移動しながら情報交換をされ、2014年、ルグラン最後のイベントは盛況のうち終了致しました。

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