2016.11.23 | UX

こんにちは。ルグランでインターンをしている筑波大学4年の小山田です!

「人工知能って?」というタイトルでブログを書いて3記事目です。
前回はフランスの企業のファッションサービスについてブログを書きました。今回は、先日行われた「情報論的学習理論と機械学習研究会(以下、IBISML)」について書こうと思います。IBISMLは機械学習に関する研究会です。機械学習とは、すごく簡単に言うと、現在人工知能と言われているものの中で動いている手法と思っていただければと思います。正確に理解したい方は、「機械学習」で検索するか、東京大学の松尾先生の「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」(こちらは機械学習というより人工知能についての話ですが、機械学習の説明も出てきます)を読んでいただければと思います。

しかし、IBISMLについて書くと言っても、3日間で多くの発表がありとても書ききれません・・・。内容も難しいです・・・。そこで一般の方にも身近な発表がありましたので、それについてまとめようと思います。

その発表は、株式会社VASILYさんのものです。ちなみにVASILYさんは、iqonというファッションEC系のサービスを運営している会社です。皆さんがweb上でファッションアイテムを選んでいて、「惜しい!形はいいけど、柄が趣味じゃない・・・。」、「この柄いいけど、色がちょっとー・・・。」と思った経験はありませんか?そういった場合、今見ているアイテムに柄を加えた感じの服を探したい!色だけ違う服はないかな?と思いますよね?今回のVASILYさんの研究成果を使えば、探せます!今見ているアイテムに柄が加わったアイテムだって探せます!

例えば、黒い花柄のドレスを見ているとして、あなたは赤い花柄のドレスが欲しいとします。しかし、そのドレスの色違いに赤はありません。こんな時普通は、自分で頑張って検索するか、類似アイテム欄に、奇跡的に似たような赤い花柄のドレスが出てくるのを祈るしかありません。なかなか不便ですよね。今回のVASILYさんの研究では、ユーザーが黒い花柄のドレスに「赤(欲しい色)」を加えることで、色以外は今見ているドレスに似ているが、色は赤(欲しい色)というドレスを表示してくれます。結構探しやすいと思います。というのも、ファッションアイテムって感覚で選びますよね。現状、色以外はあなたの感覚にフィットしたドレスが見つかっている。であればそこに欲しい色を加えてあげれば、あなたの感覚にかなりフィットしたドレスが出てきそうという感覚です。

個人的にはこういうUXが欲しかった!というものが発表されていて、いろいろな話を聞かせていただきました。ただし、まだサービスに取り入れられていないようなので(2016/11/19現在)、みなさんが利用できるのはもう少し先かもしれません。研究レベルから実用化のレベルまでいくのは、何事も一筋縄ではいかないものですよね。

ということでIBISMLのごく一部の発表でした。上で取り上げたような研究内容のように、一般の人にも身近なものはごく一部です。そして、VASILYさんの例もものすごく表面的な分かりやすい部分しか書いていません。なので補足しておくとIBISMLのイメージとして、上で話したようなポップなものではありません。しかし人工知能が身近な問題の解決に挑戦している分野でもあると思っていただければと思います。



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