2016.07.28 | UX

先日、弊社、佐藤による「コーヒー界のデジタル潮流」について、スターバックスのアプリ
また、THE COFFEE SHOP 代官山店の「BEANS NABI」というコーヒー診断サービスについてブログでご紹介させて頂きました。
今回は、コーヒー繋がりとして、オーストラリアのカフェ事情についてご紹介させて頂きます。

世界に約2万店舗展開するコーヒー・チェーン最大手スターバックス。スターバックスがオーストラリアの大都市シドニーに一号店をオープンさせたのは2000年7月。シドニーやメルボルン、ゴールドコーストなどに85店舗展開したものの、売り上げが思うように伸ばせず、2008年には61店舗を閉鎖。残りの24店舗は2014年、スターバックスの名を残したまま、オーストラリアのコンビニエンスストアを運営する会社に売却といった事実上の撤退を余儀なくされました。

オーストラリア人は、大量生産されていないユニークなものを好み、カフェにおいても、特色があり独自のアイデンティティを持った個人経営のカフェを好むようで、今では首都シドニーにおいては、フランス・パリのカフェを凌ぐほどです。

そんなカフェ激戦国オーストラリアの中で、ブリスベンにあるOREA CAFÉは1日のコーヒーの売り上げをなんと半年間で2倍にさせたそうです。その背景には、ロイヤルカスタマーへのサービスの質を向上させるためにFacebook、TwitterなどのSNSを活用し、また、新しいPOSシステムを導入したことにあるようです。

Facebook ・Twitterを活用
OREA CAFÉではスタッフが、1人、2人しかいないため、以前はお客を待たせてしまうことが多々あったそうです。注文を効率よく早く便利にするため、FacebookとTwitterで事前注文を受け、お客がお店に到着した時には、直ぐに商品を受け渡せるようにし、このことにより、お客を待たせることはなくなり、より一層お客と密にコミュニケーションを図れるようになっていったそうです。

POSシステムの活用
OREA CAFÉ が利用するPOSシステムの特徴は、会計時にお客が提示するカードを読み取ることで、レジ画面でお客の情報を確認でき、さらに、全ての従業員がスマートフォンやタブレット端末から、お客の顔写真や注文頻度の高い商品といったデータを確認することができるようです。これらのデータを活用することで、普段からサービスを利用してくれているお客に感謝を伝えたり、お客の嗜好に合いそうな他の商品を勧めたりと、ロイヤルカスタマーに対して質の高い接客ができるようになり、そうすることで、お客のリピート率を向上させ、売り上げの向上に繋げることができたようです。

28_POSアプリ

自分だけの行きつけのお店で、心を込めて淹れられたコーヒーを飲めば、忙しい朝に一息つけ、その人にとって一日のうちで一番幸せな時間になるのではないでしょうか?

日本では、SNSを活用し注文を行う方法、またPOSシステムのようなシステムを導入する個人経営のカフェはまだまだ少ないように思えます。

こうしたSNS、アプリを上手く活用できる個人経営のカフェが今後増えていけば、オーストラリアのように、個人経営のカフェに注目が集まるのではないでしょうか?

ルグランではUXデザインをはじめ、アプリ開発、SNSを活用したマーケティング支援を行っています。是非お気軽にご相談ください。

(参考)
Orea Café’s mobility blend jolts sales figures
Grow your coffee business with Vend POS Software.



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