前日に台風が東京に上陸し、お天気が気になる中、CNET JapanとルグランによるUXセミナー「あらゆる接点で通用するユーザーエクスペリエンス創造手法」に沢山の方々がご参加下さり、テーマであるユーザーエクスペリエンスの注目度の高さを改めて実感しました。
基調講演の、『最新のユーザーエクスペリエンスが創り出す本当の「おもてなし」とは』では、弊社泉と、パナソニック株式会社 東京オリンピック・パラリンピック推進本部 営業推進部 システムデザイン課 主務の原口雄一郎氏が登壇。
泉はサンフランシスコで行われた「UX WEEK 2016」というユーザーエクスペリエンスに特化したカンファレンスに出席してきたこともあり、講演では米国の最新情報やルグランとパナソニックが取り組んでいるお話をさせていただきました。
パナソニック社の製品には、最新のテクノロジーを取り入れた素晴らしい機能が備われており、私達の生活を大きく変えるような製品も開発しています。製品やサービスを開発する際に、あらゆる可能性を呈示して、人を振り回してはいけないと言うのがCalm Technologyという考え方です。Calmとは「おだやかな」という意味です。テクノロジーを中心として、あらゆる機能を人に提供してしまうと、「うざい」や「うっとしい」と思われてしまう。必要な時に必要な事だけ提供するテクノロジーこそ、UX的に優れており、これから望まれる事になるとのこと。
パナソニックとルグランの国際空港におけるエクスペリエンス改善の取り組みは、まさにこのエッセンスが基となっています。パナソニックのテクノロジーが空港のどこで求められ、どう活用していくべきかについて、エクスペリエンスマップを作成し、Opportunityを洗い出しています。この手法を基に、パナソニックとルグランでは2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックに向けて、様々なサービスを企画していく予定です。
次に登壇したのは、株式会社フロムスクラッチ三浦 將太氏。
講演のテーマは、近年、バズワードとして広く知られるようになったMA(マーケティングオートメーション)。認知度は上がってきているものの、まだまだ誤った認識を持ちながら、導入検討・実施をしている企業があるとのことです。真のOne to One マーケティングを実施するにあたり、クリアしなければならない『3つの罠』と、実際の事例を交えながらわかりやすく解説していただきました。
最後に、CNET Japan編集長別井氏がモデレーターとなり、また、Retty株式会社 奥田健太氏も加わり、パネルディスカッションを行いました。
企業において、カスタマーエクスペリエンスの向上は重要だと感じていても、あまり経営事となっていない現状、UXの向上こそが成長や売り上げにつながるということをどう浸透させるか。また、顧客データ分析やUX向上に向けたそれぞれの取り組みなど、熱いディスカッションが繰り広げられました。
今後もルグランでは、UXに関する様々なイベント・セミナーを企画していきますので、どうぞ、お楽しみに。