2017.03.09 | UX

日本人出国者について
3月に入り、卒業シーズンが今年もやってきましたね。
友達や家族と卒業記念で海外旅行を計画している人もいるのではないでしょうか?

年間を通して日本国内から海外へ出かける人が最も多いのは夏休みがある8月・9月ですが、その次に多い月が3月です。2016年の年間旅行者は17,117,641人ですが、
8月:1,818,332人、9月:1,552,705人、3月:1,550,637人
となっています。

 

海外通貨について
海外でお目当てのレストランやお店で買い物をする時、現在はクレジットカードを使えるお店も増え、カード払いをする人も多いでしょう。
一方、少しお茶をする時やバスに乗るときなどは現金で支払う方もまだまだ多いのではないかと思います。

そして、楽しい旅行も終わりが近づき、空港に向かうときに気づきます。
「残った小銭はどうしよう・・?」
私自身も経験があるのですが、慣れた通貨であれば小銭の判別もつくので、なるべく小銭も旅行中に使用するのですが、慣れていない国や通貨だとお札でばかり支払ってしまい、小銭が旅行中にどんどん増えてしまいます。帰りの空港で残ったお金を全部使って残りはカードで支払う・・なんてこともしますが、小銭を処分するために無駄な出費をするのも嫌ですよね。そして、結局は小銭を使い切らずに持って帰ってきてしまうことも少なくありません。
一説には、日本国内に眠っている海外通貨、いわゆるタンス外貨の金額は約1兆3,000億円にも上ると言われています。

 

新たなサービスの登場
そこで、私自身ぜひ使用してみたいと思うサービスが登場しました。その名も「POCKET CHANGE」というサービスです。
どんなサービスかと言うと、海外で余った紙幣や硬貨を、日本国内で利用できる電子マネーやギフト券と交換してくれるサービスです!
使い方はとても簡単です。
① タッチパネルでお住まいの国を選択
② 電子マネーやクーポンなどから希望の交換サービスを選択
③ 余った外貨を投入
以上の動作だけで、余った外貨が国内で使えるクーポンなどに交換されます。

出典:POCKET CHANGE公式FACEBOOK

現在は、交換元となる通貨は「日本円」・「米ドル」・「ユーロ」・「中国元」・「韓国ウォン」の5種類。
交換先のサービスは、「楽天Edy」・「amazonギフト」・「LINEギフトカード」などがあり、今後も拡大予定とのことです。

出典:POCKET CHANGE公式サイト

小さい金額だと、時間をかけて銀行や両替所で交換に行くのも抵抗があります。かといって、小銭を使うという理由で買い物をするのもあまり気が進みません。
そして、海外に行くたびにいろいろな国の通貨が使わないまま残ってしまっている。
今まで解決策があまりなかった現状に対し、大きな解決策となる可能性を秘めていると思います。

以前にも、大手ピザチェーンが他社のクーポンを持ってくると割引をするというサービスを実施しました。これは、持っているけど使わないクーポンを有効活用したマーケティングだと思います。実際には割引をしているのはピザチェーンですが、他社で使われるはずだったクーポンを自社で使ってもらうことによって他社からの顧客流入に成功しているようです。加えて、自社の商品を食べてもらい、顧客との接点を創出できることは大きなメリットになるのではないでしょうか?

まとめ
このように潜在的に眠っている価値を生み出す新たな手法・サービスが増えてきています。これはミクロで言えば、一消費者としては選択肢が増えるので良いことですし、マクロでも経済活動が活発になるきっかけにもなるので必要だと思います。しかしながら、新しいことをすることにだけフォーカスしすぎても効果は期待できません。あくまで基本があり、実績や分析データをもとにした上でこの手法は効果的か?を考える必要があります。

ルグランでは、基本に忠実なデータドリブンに加え、クリエイティブで新たなUI/UX提供を生み出すお手伝いをしております。ぜひお気軽にご相談ください。



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