ネットで音楽イベントや、白熱したスポーツの試合などの画像を見ていると、「私も行ってみたいなあ…」とぼんやり思う人は多いのではないでしょうか。実は今、そんな想いを手助けする画期的な技術があるようです。キーとなるのは、ずばり”バナー”です。
Cheapflight は世界で1億2千万人以上が利用する、旅行比較サイトです。各種フライトや、ホテル、レンタカーの価格を検索でき、比較することができます。サイト内でのチケット購入は出来ず、プランを決めると、Expediaやjustfly.comなどのオンライン予約サイトへ飛ぶ仕組みになっています。
そのCheapflightsから、「Drag Drop and Go」と言われる検索技術が開発されました。
これは、サイト内にある、イベント・音楽公演・スポーツ等が写っている画像を、バナーにドラッグ&ドロップをするだけで、その開催地へのフライト情報を呈示してくれるサービス。例えば、ある情報サイトで、自分が応援しているサッカーチームがスペインでリーグ戦を行っている記事を読んでいるとします。そこで記事の画像をCheapflightsのバナーへドラッグ&ドロップするだけで、次に試合が行われる地への航空券の値段を瞬時に知ることが出来るのです。
背景にある技術として、位置情報APIも組み込まれていますので、利用者の現在地に合わせて、最適な航空券を提示してくれるでしょう。今後、大手スポーツクラブやガーディアンなどのサイトで「Drag Drop and Go」を試すことが出来るようになるそうです。
まずは、「Drag Drop and Go」を検索技術としての側面から見てみましょう。
この技術は画面上にある画像によって検索をかけることができるので、文字を打つのが面倒なスマホでの有効活用が期待されます。instagram等の画像共有サービスにこの検索技術が実装することができれば、友人が行った旅行先の情報をその場で検索できるようになるかもしれません。さらに位置情報と連動することで、外出先でもよりパーソナライズな情報を画像から得ることが出来るようになるのではないでしょうか。
また、広告バナーの側から見ると、 媒体のフォーマットに合わせて広告を出稿をする、インフィード型広告や、ネイティブ広告がありますが、広告は邪魔だと感じるユーザーも多いのではないのでしょうか?
検索と広告に新しいあり方を見せた「Drag Drop and Go」。邪魔な広告から便利な広告へとバナーのあり方を変えることはできるのでしょうか?今後の動向について、注目していきたいと思います。
参考サイト
・Cheapflights
・Ad Gang