2017.10.06 | コラム

「家」というのは特別な場所です。家族で一軒家に住んでいても、友人と寮に住んでいても、一人でマンションの一室に住んでいても、家はそこに住む人の生活を支える拠点であり、安心と安全を提供してくれる場所です。だからこそ、住む場所を探す時は様々な条件をつけて慎重に選び、その条件は人によって実に多種多様です。

生活の数だけ、それぞれの景色がある
住む場所を決めるための条件は、部屋の広さや値段だけではありません。部屋そのものだけでなく、駅やスーパー、コンビニまでの距離や、周辺の環境も重要です。そして住んでみて改めて、その地域の雰囲気や景色が自分の生活の一部を形成していることを実感します。自分に合った物件を探せるように、不動産の情報サイトは物件を検索する際に様々な条件を設定できることが当たり前になっており、最近ではチャットを通じてスタッフが希望に合った物件を探してきて提案してくれるサービスも珍しくありません。

間取り図のない不動産サイト、「絶景不動産」
建築家の谷尻誠が運営する不動産仲介サイト「絶景不動産」は、取り扱う敷地から見える様々な絶景に焦点を当てており、サイト内に物件の間取り図はありません。しかしサイトに掲載されている写真は、間取り図以上に「その場所での暮らし」を想像させます。サイトのデザインもシンプルで、何を売りにしていて、何に注目して欲しいのかをはっきりさせるために余計な情報は省いてあります。

商品の価値は何で決まるのか
消費者のニーズが多様化していく中で、普遍的な価値を打ち出していくのは容易ではありません。様々な需要に対応するために、多種多様な機能を商品・サービスに組み込むと、かえって扱いづらくなり、本来重視されるべき機能を阻害してしまうことすらあります。
絶景不動産は、万人に必要とされるような商品やサービスを産み出すよりも、ある強みに特化し特定のニーズを確実に満たすことで、一定の顧客を引き付けると同時に、斬新で注目に値するような商品・サービスを産み出すことが出来る好例と言えます。

ルグランではマーケティングやブランディングのお手伝いをしています。自社の商品・サービスの魅力と、それをどう売り出すのか、一緒に考えてみませんか?



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