2017.06.15 | UX

メールボックスにチラシが入っていると、つい頼みたくなってしまう宅配ピザ。しかしいざメニューを確認すると、その値段の高さに驚いてしまいます。宅配ピザは、一体何故こんなに高価なのでしょうか。

宅配ピザの原価は安い
宅配ピザの原価は150円程度だと言われています。実際の値段を考えるととても安く感じますよね。では宅配ピザの価格を釣り上げているのは何なのでしょうか。実はコストがかかっているのは、ピザを家まで届けてくれる配達員の人件費やガソリン代です。そのことを考えれば、商品を店まで自分で受け取りに行くことで価格が安くなるサービスを提供している店舗が多いことも頷けます。

宅配によって得られる体験
家まで届けてもらえるサービスは、忙しくて買い物に行く時間のない時にはとても重宝します。しかし、宅配によって得られる体験というのは、実はそれだけではありません。宅配ピザを頼むシチュエーションを考えてみると、テレビでスポーツ観戦をする時や、借りてきた映画を見る時、友人を家に招いて趣味に興じる時など、何かをしながら食べるという状況が多いのではないでしょうか。こうした体験は、お店でピザを頼んだ時には得られません。

何にお金を払っているのか
「かかっているコスト」という意味では、宅配ピザに払っているのはピザ代の他に宅配にかかる人件費だということは既に説明した通りです。しかし「ユーザーが何に対価を支払っているのか」ということを考えた時、それは「買い物と料理に充てなくても良い分浮いた時間」と「家で食べることによって得られる体験」です。かといって必ずしもお店で食べるピザより宅配ピザの方が優れた商品であるということにはなりませんが、そこにはしっかりした差別化がなされています。
ユーザーエクスペリエンスを意識する場合、製品やサービスの機能そのものだけでなく、それを利用するかしないかでユーザーの体験がどう変化するのかを考えることが大切です。そしてそれは、マーケティング戦略を練る際にアピールすべきポイントにもつながっていきます。

ルグランでは、UXについてのご相談からマーケティングのお手伝いまで幅広く行っています。自社のサービスが持っている可能性を、一緒に考えてみませんか?



Back to Blog Top