世界でも睡眠時間の最も短い国の一つとされている日本では、睡眠への関心が年々高まってきています。それにともない続々と登場しているのが、様々なタイプの機能性寝具。ライズTOKYO株式会社様は、機能性寝具のなかでも、ここ数年で利用者が飛躍的に増えたとされる高反発マットレスの製造販売を行っています。
ブランディング、そしてWebサイトへのトラフィックの増加を目的に、コンテンツマーケティングとUX/UIデザインの改善に取り組む同社に、その目的や背景について、お話を伺いました。
ライズTOKYO株式会社
マーケティング本部 EC部 部長
増田 崇 氏
– まずは、増田様が所属されているブランド事業部の主なミッションや担当業務などについてお聞かせください。
当社が製造販売しているマットレスや枕などの寝具には、RISEブランド製品とOEM製品の2種類があります。ブランド事業部はRISEブランドの寝具の営業・販売を一手に引き受けている部門で、具体的には、専門店への営業、GMSへの営業、EC事業などを行っています。
– 今般、御社において、コンテンツマーケティング施策の導入を決められた目的や背景などについてお聞かせください。
目的は、自然検索でのサイトへの流入数を増やすことでした。リスティング広告など色々な施策を検討しましたが、そのなかでコンテンツマーケティングがベストだと判断した理由は、スピード感と将来性です。コンテンツマーケティングの場合、制作したコンテンツを自社サイトに資産として残せるという点も判断材料の1つでした。
導入するにあたり、サイトのテーマについて様々な検討をしました。弊社の事業ドメインはマットレスの販売ですが、推進しているのは「健康睡眠」。最終目的は質の高い睡眠をお客様に提供することであることから、テーマを「睡眠」とすることに決めました。人々の関心が高い「睡眠」の情報を載せていくことは、お客様にとって有益な情報を提供できるのと同時に、我々にとっても資産にもなると考えています。
– コンテンツマーケティングを実施するにあたり、特にどのような点を意識されていますか。
テーマが「睡眠」であることから、情報によっては医学的な裏付けが必要な場合もあり、内容には注意を払っています。載せる情報は正しい情報でなければならないため、その点について常に意識をしています。
– 高反発マットレスと低反発マットレスの違いや、御社が高反発マットレスを取り扱っている理由を教えてください。
我々が開発を始めた当初は低反発マットレスが世の中に出回っており、大変人気がありました。低反発マットレスは衝撃吸収材として開発された素材を使っているため、その上に寝ると体の形の通りに吸収して沈むという特徴を持っています。体にしっかりフィットするため、寝心地の良いマットレスです。
しかし、体が沈み込んで固定されるマットレスの場合、下になっている部分の血流が滞り、接触面に圧がかかりっぱなしになるため、長時間寝ていると体がだるくなったり腰が痛くなったりということが生じます。本来であれば寝返りで体勢を変えることによりそれを解消できるのですが、沈み込んでいるため寝返りが打てなかったり、動くのに力が必要で目が覚めてしまったりすることがあります。
そのようなデメリットを解消し、寝返りを楽にうつことができる寝具を追求した当社がたどり着いたのが、高反発マットレスでした。
– それでも低反発マットレスは人気がありますが、それはなぜでしょうか。
やはり、寝入り時の気持ち良さが人気の理由なのではないかと思います。たとえばお店で比較したときに、数分横になるだけであれば、体が埋まって包み込まれる低反発マットレスの方が寝心地が気持ち良いと感じるでしょう。
– 実際には、朝まで寝るのであれば高反発マットレスの方が良い睡眠がとれますよね。
理想の睡眠は、体を自由に動かしながら眠る「動的睡眠」です。高反発マットレスで眠ると体を動かしやすいため、寝返りなどで目が覚めてしまうことが少ないです。朝まで睡眠が途切れないため、すっきり目覚めることができるのは、高反発マットレスの特長ですね。
– 睡眠の質が良くなると、消費者の生活はどのように変わりますか？
良い寝具を使って質の高い睡眠をとれば、日中のパフォーマンスが上がります。当社のマットレスを使うことで、1人でも多くの方が充実した毎日を過ごすことができるようになってほしい。それが、我々が高反発マットレスを開発している最大の目的です。
また、睡眠の質だけでなく低価格にこだわる理由もそこにあります。高価なマットレスに劣らない品質のマットレスを低価格で購入すれば、余ったお金は趣味などに使うことができ、豊かな生活を送れます。当社はそこを目指しています。
– 御社の寝具は多くのアスリートが愛用していることで知られていますが、フィジカル面以外にもメリットはありますか？
当社のマットレスは、多くのアスリートの方にお使いいただいていることからも、身体のケアに有効だということが証明されています。しかし、質の高い睡眠は身体だけでなく脳にも非常に良い影響を与えていると、我々は考えています。睡眠と脳の関係については、テレビでも知られている早稲田大学の枝川義邦教授をはじめとする専門家の方を交え、研究を進めています。
– 御社の今後の目標を教えてください。
「寝具業界のリーディングカンパニーになる」というのが、当社の大きな目標です。このたび、高品質のマットレス「スリープオアシス エントリー」を9,999円〜という低価格で発売しました。品質の良いマットレスを手頃な価格で販売することで、少しでも多くの方に使っていただき、その良さを実感していただく。そして全ての人に充実した毎日を過ごしていただくというのが我々のミッションであると考えています。コンテンツマーケティングをはじめ、今後サイトのUX/UIを改善していくことで、質の高い睡眠の大切さを、一人でも多くの方にお伝えすることができればと思います。