時代が変わって新しいものやサービスが台頭すると、それに合わせて私たちの生活も変化します。私たち=消費者の生活・行動が変化すると、その消費者にリーチするための手法も変わってきます。音楽業界でも今大きな変化が起こっており、人々が音楽を聴くときの主流な方法はSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスになっています。今回は、そんなSpotifyの視聴データを活用した事例をご紹介します。
視聴者のデータがわかる「Spotify for Artists」
音楽の配信サービスであるSpotifyは、楽曲をSpotifyに提供するアーティスト用に「Spotify for Artists」というアプリを2017年にリリース。楽曲の配信やライブの場所やスケジュールと言った情報の公開が出来る他、自分の曲を聴いているリスナーの年齢や性別、国籍などのデータを見ることができます。Foo FightersやNorah Jonesなど著名なアーティストのマネージャーも既に活用しており、ポテンシャルのある市場はどこなのか、どういった年齢層を狙っていくべきなのか、といった戦略を立てるのに利用しています。
こうした活用法の他にも、ファッション業界においてSpotifyのデータを活用したユニークな事例があります。
音楽の好みから服装の趣味もわかる!?Eison Triple Threadの新サービス「FITS」
アメリカのアパレルブランドであるEison Triple Threadは、自分の身長や体重に加えてライフスタイルや服装の好みを登録しておくことでオススメの商品を提案してくれるサービス「FITS」のベータ版をリリースしました。「ライフスタイル」の質問項目の中に音楽の趣味があるだけでなく、FITSのアカウントを作る際に自分のSpotifyのアカウントを使うことが出来ます。そうすることでFITS側では自分のSpotify上の視聴データを分析し、音楽の好みも加味したパーソナライズをしてくれます。
Eison Triple Threadは主にスーツやシャツを扱うブランドなので、実際にアカウント作成&各項目の登録をしてみても、提案されている内容のどういった部分にパーソナライズした情報が反映されているのかはわかりませんでしたが、いずれにせよ音楽の好みから、ファッションという異なるジャンルの趣味を導き出す方法は興味深いものがあります。
データを観察することでわかることは多くあります。特にデジタルマーケティングの領域では、実施した施策に対する効果だけではなく、結果としてサイトに来訪したユーザーの属性や、コンバージョンに至ったユーザーの行動の特徴を分析することで、次の施策に活かすことができます。
ルグランではデータに基づいたマーケティングのお手伝いをしていますので、「Contact Us」からお気軽にご相談ください。