2019.04.03 | ソーシャル

アディダスが2018年度に過去最高の増収増益を記録したとのニュースがありました。そんなアディダスのライバルと言えばナイキ。ナイキはスポーツ用品メーカーで一番の売上を誇っています。

このスポーツ用品2大ブランドに関して、ソーシャルメディアの投稿からは、どんなインサイトが見えてくるでしょうか?下記の条件にて、ホットリンク社のクチコミ分析ツール、クチコミ@係長を利用し、簡単なソーシャルリスニングを行ってみました。

【条件】

基本キーワード: (“nike” OR “ナイキ”)、 (“adidas” OR “アディダス”)

分析期間: 2018/04/01-2019/03/31

1.投稿数

過去一年でナイキに関するソーシャルメディア上の投稿は、アディダスの投稿数を大きく引き離しています。

2.投稿者属性

両ブランド共に男性の投稿者の比率が高いですが、アディダスの方が僅かに女性からの投稿の比率がナイキに比べ多いです。そして興味深いのは投稿者の年齢層。ナイキに関する投稿者のなんと約42%が20歳未満。そして20代による投稿は約25%。これらを足すと投稿者の7割近くは10代(またはそれ以下)から20代の若い世代だという事になります。一方のアディダスは、30代による投稿が最も多く約42%です。10代(またはそれ以下)と20代による投稿も5割あり、幅広い層がアディダスを話題にしています。

3.トレンド

どのような投稿が、どのプラットフォームで増えていたのか、各ブランド毎に2つずつ、最も投稿数の多かった日を振り返ってみましょう。

2018年4月12日 (アディダス)

アディダスジャパンと個人契約をしているサッカー香川選手とハリル前日本代表監督が不仲であったとの報道に関し、5ちゃんねるで多数の投稿があった。

2018年6月1日(アディダス)

ワールドカップのメンバー発表会見にて、日本サッカー協会田嶋幸三会長がファンよりも先に、協会スポンサーのキリングループとアディダスジャパンに対して謝辞を述べた事に対し、5ちゃんねるで投稿が増加。

2019年2月22日(ナイキ)

米国デューク大学のバスケチームに所属するザイオン・ウィリアムソン選手の着用していたナイキ製のスニーカーの底が剥がれ、選手が負傷したニュースに対し、5ちゃんねるで投稿が増えた。

2019年2月25日(ナイキ)

女性アスリートたちを取り上げたナイキのCMに感動した女性が、日本語字幕をつけてツイッターでシェアした。これが多くの人にリツイートされる。

分析のまとめ

・ナイキに関する総投稿数はアディダスよりも約60%多かった

・ナイキに関する投稿数の増加は、2月に起きた海外での話題に関する2つの投稿に対する反応の影響が大きかった

・両ブランド共に女性よりも男性の投稿者が多かったが、アディダスは女性から発信される投稿の比率がナイキに比べ僅かに多かった

・ナイキに関する約70%の投稿は30歳未満によるものだが、アディダスに関する投稿は30歳未満と30歳以上によるものが約半々であった

・アディダスはワールドカップ関連のニュースで投稿数が増える傾向にあった

・一方、バスケシューズとしてナイキは有名であるため、バスケ関連のニュースで投稿が増えた

・ナイキに関して最も投稿が多かったのは、スポーツニュース関連ではなく、日本語字幕を付けた米国のCMだった

ルグランではクチコミデータを定量的・定性的に分析いたします。消費者インサイトを把握したいという方はぜひ一度、ルグランにご相談ください。

 



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