2020.07.09 | UX

緊急事態宣言解除からひと月以上経過し、外出する機会も増えてきました。

 営業している飲食店では新型コロナウィルス感染対策として、座席をプラスチックのパーテーションで仕切ったり、使用できる座席を制限するなど、ソーシャルディスタンスを保つための工夫がされています。仕方ないとは思いつつも、普段できることを制限する形での対策は多少不便で窮屈に感じてしまうこともあります。

 そんな中で、ソーシャルディスタンスを保ち、完全な感染対策と、そこでしか味わえないようなユニークな体験の両方を実現したサービスがあります。

それは、スウェーデンのワイナリー「Oddbird」が「ソーシャルディスタンスを新たな体験価値に引き上げる」というコンセプトのもと、この夏に期間限定でオープンする「Nowhere」というレストランです。


※「Nowhere」ウェブサイトより

木々の隙間から木漏れ日を浴びる座席や、水辺にかかる桟橋にポツンと用意されている座席など、豊かな自然を楽しむことができます。当然他に席はないので、他の利用客と密集状態になることはありません。毎日出来るだけ家で過ごすようにしているとそれだけで気分が滅入ってしまいますが、感染対策の必要がない開放的なスペースで羽を伸ばせば気分も晴れるというものです。

もちろん店舗型のサービスの場合こうした取り組みを行うことは出来ませんが、感染防止対策のために利便性を犠牲にするのではなく、それを逆手にとって新しい価値を創造するクリエイティブな発想が、コロナ時代の今、求められている考え方なのかもしれません。

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