最近では、外出時にマスクを着用することは当たり前で、マナーでもあり、コロナ感染対策のために必須です。お店ではマスクを着用しないと入店できないところも多いため、街中のほとんどの人がマスクをしています。
コロナウイルスが話題になる前までは、マスクというと、風邪やインフルエンザなどの病気からの予防や、風邪を引いて咳がでるので相手にうつさないようにする気遣いのため、そして“自分の顔を隠すため”に使用していました。
自分の顔を隠すというのは、美容目的の1つでもあり、そしてもう1つは深く突き詰めると、心の病気が原因である可能性があることをご存知でしょうか。美容目的でマスクを着用すれば、男性だと髭を剃らなくてもバレず、女性は肌が荒れて化粧をしたくない時や、時間がなくて化粧をしなくても目元しか見えないため顔色が良く見えます。
そして、人からの視線を感じずに済みます。
ある大学生が、オンライン授業の最後に先生から質問ある人といわれたので、彼女は手をあげてみんなが出席しているオンラインの中で質問をしました。質問された教授を大きくため息をついて、「なんでそんなこともわからないでいるの」と質問した生徒について言いました。質問をした生徒は出席している全生徒の前で恥ずかしくなり、そしてそれから他の生徒も質問するのをためらって質問する生徒はいなくなってしまいました。
日本人は昔から、誰かが前に出るまで出ようとしないし、恥ずかしいし、謙虚な姿勢が美徳という風習があり、これは小さなころからの教育の現場で自然と教えられて、自然と身についてきていました。
そのため、日本人の多くは「人からどう見られているのか?」気になって気になって仕方がありません。
それがエスカレートしていくと社交不安障害(対人恐怖症)になり、この病気になる人はマスク依存症になりやすいそうです。マスクをすると、人の視線があまり気にならなくなり、マスクをすることで視線が気にならなくなり、自分の意見を話しやすくなるからです。
たしかに、私もマスクをしていると心なしか気持ちが楽になっている感じがします。芸能人の方が外出する時に大きなマスクと深くニット帽を被っているのも、同じ真理なのかもしれません。
そして、醜形恐怖症の方もマスク依存症になっています。自分の顔が醜いと信じており、醜い顔を見られることをとても嫌う病気です。実際のところ、醜形恐怖症の方のほとんどは、いわゆる醜い顔ではない方が殆どなようで、むしろ美男美女なのに視線が気になるが故に醜形恐怖症になってしまう方が多いようです。
不安障害のためにマスクをする方は以前からいたように思いますが、最近では、特に心の問題を抱えていない方がマスクをして、そのマスクに依存している“マスク依存症”の方が増えているようです。
そして、この“自分の顔を隠す”は日本の若者の自撮りにも影響が広まっています。こちらの記事をご覧ください。
私はこの記事を読んだ時に思わず「なるほど」とすんなり理解できましたし、学生だったときに経験がありました。私が高校生だったときはプリクラ全盛期で、全身のプリクラが出始め、美白モードなどがでてきていました。その時の主流の撮り方が顔の凹凸がわからなくなるくらい美白モードマックスにして、視線は下で顔がわからないポーズでした。
今思えば、顔全然分からないじゃん!!とわかるのですが、『自分の顔はうつしたくない/晒したくないけれど、思い出作りでプリクラは撮りたいし共有したい』という思いでした。
この記事にもありますように、
他国のようにストレートにそれを表現してしまうと、控えめでシャイな日本人気質の影響で、周りから「目立ちたがり屋」や「自分に自信がある人」とみなされてしまうリスクが発生してしまいます。
では、マスク依存症は治すことはできるのでしょうか?ネットで検索していくと、心理療法を用いるようです。それはあえて不安な場面に直面し続けて不安感を克復していく治療方法になります。慣れるようにするということです。これは社交不安障害の方へ実際行われている治療方法だそうです
しかし、現在はマスク着用が必須なので、行うチャンスが少ないと思いますが、会社でのオンライン会議でプレゼンを行う時など、マスクをしたままではなく、マスクを外して行うようにしましょう。
しかし、時には他の人の意見もとても大切です。自分の意見やイメージを上手く表現することは、相手がしっかりと受け止め、汲み取ってあげるかが大切だからです。インターネットが普及し、電話・メール・ラインでのコミュニケーションが当たり前の現在では、いかに相手に上手に自分のアイディアを伝えるかがポイントです。
もし、サービスやアイディアはあるがどのように行えばいいのか悩んでいましたら『Contact us』より弊社へご連絡ください。