2023.03.24 | コラム

新型コロナウィルスの影響下で過ごすようになってもう3年が経ち、比較的元の生活を取り戻しつつある今でも身の回りで定常化した変化は数多くあります。マスクの着用が個人の判断に委ねられるようになってから、着用にストレスを感じていたため不要と判断した時は外す人はもちろん、コロナをきっかけに着用するようになってから利便性に気付き着用を続けている人も見られます。店に入ればほとんどの場合消毒用のアルコールが設置されていますし、こうした対策は単純に日ごろの感染症対策として今後も残るのかもしれません。
コロナの影響で利用が進んだサービスとして宅配サービスやテイクアウトがあります。特にUber Eatsなどのフードデリバリーサービスは、普段から外出が減り外食する機会が減った分の需要を満たせるので利用が増えたという人も多いと思いますし、外出した場合も店舗を利用するのではなくテイクアウトを選ぶ人が増えています。どちらも感染症対策という観点からスタートしていますが、家で利用できたり待ち時間が減ったりといった元々の利便性に改めて気づく機会でもあります。一方で実店舗の価値は以前より下がることになり、デリバリーやテイクアウトのオーダーは入るものの、イートインスペースは常にガラガラという店も少なくありません。

こうした中で、2023年2月にオープンした試食専門店の「試食屋」が注目を集めています。試食屋では全国各地の様々なメーカーや飲食事業会社の製品を無料で好きなだけ試食・試飲することができ、在庫があればその場で購入、ない場合はECに誘導し購入してもらいます。現時点での実績として試食・試飲をしたユーザーの商品の購入率は22%、商品によっては45%を上回るとのことで、商品の種類のよる部分もありますが、多くのユーザーが試食だけではなく実際に購入に至っています。

実際に店舗の運営を行っているのは株式会社Livaという会社で、試食屋の店舗を「店舗でのPR・セールスによる「販売代行支援」、お客様からの商品フィードバックデータ収集による「マーケティング支援」、BtoBの営業代行による「販路拡大支援」をワンパッケージで提供する、店舗型コンサルティングサービス」として位置付けており、ECや宅配サービスのおかげで様々な商品を実店舗に足を運ばずに購入することができるようになった今、ユーザーに実際の商品を「体験」してもらうことに店舗の価値を見出し、購入にもつなげている面白い施策でした。

ルグランでは「データドリブン、だけどクリエイティブ」を合言葉にお客様のマーケティングのお手伝いをしています。興味のある方は是非下記の「Contact Us」からお問い合わせください。



Back to Blog Top