2023.08.31 | コラム

雨の日が嫌だなと感じると思う人が、多いと思われる一方で、雨の日が好きと答える人もいます。
好きと答えている人は、雨の音を聞いていると落ち着くという人が多いようです。
毎日の生活の中には様々な音があります。
人が話す声もあれば車の走る音など、様々な音が耳に届きます。しかし、雨の日が好きな人はそういった日常的な生活音が苦手で、雨がその音を消してくれるから好きという人も多いようです。

しかし、雨の日といえば、傘は必需品です。 いくら雨の音が好きといっても、一人ではなく、何人かで一緒の時は傘もしていて、雨の音で相手の話がなかなか聞こえにくく、傘で視界が狭いため、車の音も気づかないで事故になりそうになったりと、不便なことも多いと思います。

そんな雨の日の悩みを解決するために、大阪のメーカーが「雨音の静かな傘」を開発しました。

きっかけは視覚障害のある人の悩みの声

大阪にある傘の製造卸メーカーの常務取締役の川口博文さんは、『視覚障害者の方から、音のしない傘を作ってくれないかとご連絡をいただいたんです。なんでそういう傘が必要なのかと思っていたら、視覚障害の方は、雨の日は音が反響して、外を出歩くのがすごく不安なんだそうです。雨音が良い傘というのはあるけど、しない傘なんて発想がなかったんで、最初はすごく大変でした』とコメント。
(引用・参考元:視覚障害者の声から生まれた! 「雨音の静かな傘」とは

傘の仕組み

さまざまな生地を試した結果、“洗濯ネット”から着想を得て、メッシュの生地を使用し、メッシュだけでは濡れてしまうので、一般的な傘の生地と2層にして、傘の生地の外側に、隙間をあけて、メッシュの生地を張る。 そうすると、雨粒がメッシュの生地を通ることで、その下の傘の生地にあたる衝撃が和らぎ、雨の音が小さくなります。

こちらの記事では、実際に実験をして、雨音によって相手の声が問題なく聞こえるようでした。(わかりやすい動画もありますので、是非ご覧ください。)

1ヶ月待ちの大人気!

この傘は、視覚障害だけでなく、聴覚障害や、聴覚過敏の方にも重宝されているようです。
そして、障害がない方でも、この傘を使用していたら相手の声や生活音が聞き取りやすいため、雨の日でも普段通りに生活できます。

雨音を聞くことによって、リラックスできたり、静かに過ごすこともできますが、「雨音がしないこと」でふだんの生活が楽になる人もいるということがわかりました。

この傘は1本1万9,800円しますが、今は1か月待ちの大人気とのこと。

自分にとって、“当たり前”だと思っていたことが、視点を変えると、多くの人の幸せにつながることが、まだまだあるかもしれません。 私たちルグランも、相手の視点にたって、消費者の味方になれるとようにと、天候に合わせて広告配信するweathermarketing.netを開発しました。

情報過多の現代に、本当に必要な情報を的確なタイミングで配信し、生活をより豊かにするお手伝いができればと思っています。



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