Meta(旧 Facebook)が注力していることで注目が集まった「メタバース」。メタバースとは、「コンピュータの中に構築された 3 次元の仮想空間やそのサービス」(引用元:Wikipedia)のことで、所謂バーチャル空間やその中で提供されるサービスのことを言います。新型コロナウィルスの影響で以前と比べて外出する機会が大きく減った中で、こうした仮想空間を通して自宅からでも普段と違う景色や世界を楽しむ人が増えています。店舗に来店して買い物をする人が減っている中、こうした仮想空間上に店舗を作り接客を行い、商品を気に入ればオンラインで購入できる、といった取り組みを行っている企業もあります。
仮想の新宿が舞台の「REV WORLDS」内の仮想伊勢丹新宿店
去年の 12 月に開催された VR イベント「バーチャルマーケット 2022 Winter」では多数の企業が出展しており、BEAMS と CAINZ は同イベントに共同で仮想店舗を出展。店舗内では来店したユーザーが楽しめる模様替えゲームに参加できたり、BEAMS の実際に販売されている商品を 3D モデル化したものをアバターに試着できる機能を実施し、実際のショッピングの様に楽しめる空間になっています。こうした EC サイトでは提供できない、よりリアル店舗に近い体験ができる仮想空間上での施策は、ただ商品を取りそろえ販売するだけではなく、店舗ごとの接客対応やリコメンドが強みだった企業やブランドにとって今後も注目の施策となりそうです。
試着コーナー
同イベントは PC やスマートフォンからも参加が可能でしたが、仮想空間をよりリアルに楽しむには VR ゴーグルなどの機材が必要でハードルが高く、まだまだ馴染みがないのも事実です。そうした現状を受けて青森県は、VR ゴーグル不要で非現実的な空間が体験できる「AOMORIVERSE(アオモリバース)」の PR 動画を公開しました。
様々なアイコンやミニマップなど「仮想空間の UI」風の編集が入っていますが、ご覧の通り映像はリアルの空間を撮影したもの。仮想の空間でなくても非日常的な体験ができる空間が青森県にはあるということを、メタバースの認知度の向上を利用して PR した面白い施策でした。
ルグランでは「データドリブン、だけどクリエイティブ」を合言葉にお客様のマーケティングのお手伝いをしています。興味のある方は是非下記の「Contact Us」からお問い合わせください。