2023.04.28 | コラム

陽春の候、いかがお過ごしでしょうか。
都内でも気温がだいぶ上昇し、ポカポカとした暖かな日が増えてきましたね。一方で、北海道や山間部にお住いの方はまだ肌寒さを感じる日もないでしょうか。私は、GWに富士山の麓にキャンプに行く予定ですが、最低気温が7℃まで下がる予報ということで、どんな防寒対策を行おうか検討中です。
そこで、今回は、気温ごとにキャンプに持っていくべき道具や服装について、調査した結果をまとめてみました。

最低気温が10℃未満

最も気温の低下する夜~朝方には、地面からの冷えが一層強まり、対策を取らないと眠れないような寒さになるため、初心者キャンパーにはあまりお勧めしません。

【おすすめの道具】
・コットンやTC(ポリエステルコットン)などの厚手の素材のテント
通気性を確保し結露を防ぎつつも、耐熱・難燃性の高い素材にしましょう。また、「スカート」と呼ばれるテントの裾から地面に伸びる布付きの物を選ぶと、テント内の空気が漏れにくく保温性を高めるため、おすすめです。
・ダウン素材のマミー型シュラフ
化学繊維に比べ、保温性の高いダウン素材で、より体にフィットしやすいマミー型を選ぶようにしましょう。
・ストーブやカイロ、電気毛布などの防寒商品

【服装】
・ダウン、セーター、ヒートテック、マフラー、手袋
朝晩は特に冷え込むため、入念に防寒した方が良いでしょう。

最低気温が10℃~15℃

過ごしやすい気温ではありますが、朝晩はまだ冷えるため、暖房器具があると安心な気温です。といっても、防寒しすぎると暑くて眠れないこともあるため、過度な防寒はNGです。

【おすすめの道具】
・コットンやTC(ポリエステルコットン)などの厚手の素材のテント
・3シーズン対応の封筒型 or マミー型のシュラフ
厚手のダウン素材にしてしまうと、暑すぎて眠れない、なんてこともあるので、春~秋の3シーズンに対応しているシュラフがおすすめです。
・ストーブやカイロ、電気毛布などの防寒商品
日中はほとんど必要ない気温ですが、朝晩の気温が低下する時間帯は肌寒さを感じるかもしれないので、持っていくのが安心でしょう。

【服装】
・薄手のダウン、アウター、厚手のフリース

最低気温が15℃~20℃

防寒器具がなくても寒さに困らないような一番快適な気温で、初心者におすすめです。

【おすすめ道具】
・3シーズン対応のテント
厚手の素材でなくても、快適に過ごせます。厚手の素材のものは、重くなるデメリットもあるので、春~秋の3シーズンに対応した薄手の生地がおすすめです。
・3シーズン対応の封筒型 or マミー型のシュラフ
・防寒・防暑対策は特に不要です

【服装】
・シャツ、Tシャツ、フリース、サンダル
日中は半袖、半ズボンでも快適な気温ですが、一日の気温差が激しいので、上着として羽織れるものを用意したほうが良いでしょう。寒がりの方はライトなアウターを持っていくと安心です。

最低気温が20℃~25℃

日中は暑く、夜は涼しいと感じるような夏キャンプにおすすめの気温です。日が当たる時間帯は気温が上昇するため、暑さ対策が必要です。

【おすすめの道具】
・3シーズン対応のテント
・3シーズン対応のシュラフ
シュラフに入って寝ると暑い場合は、チャックを開いて掛布団として利用しましょう。
・ハードタイプのクーラーバック
日中は気温が上昇するため、ソフトクーラーだと少し保冷力に不安が残ります。断熱材が厚く、保冷力の高いハードタイプのクーラーバックがあると安心です。

【服装】
・半袖Tシャツ、ハーフパンツ、サンダル、薄手のパーカー、シャツ
朝晩でも半袖スタイルで問題ないくらいの気温ですが、朝晩の肌寒さ対策に薄手のパーカーやシャツを持っていきましょう。

最低気温が25℃以上

ここまでくると、日中は猛暑、夜は熱帯夜と、少し過ごしにくい気温になります。きちんとした防暑対策が必須でしょう。

【おすすめの道具】
・メッシュ素材が多く使われているテント
ドーム型のテントは熱がこもりやすいため、この気温ではおすすめしません。メッシュ素材が多く使われ、通気性が良いものやスクリーンタープが良いでしょう。
・シュラフは必要ない気温です。
・ハードタイプのクーラーバック
この気温までくると、ハードクーラーバックはほとんど必須です。
・サーキュレーター

【服装】
・半袖Tシャツ、ハーフパンツ、サンダル

以上のように、キャンプは道具も服装も気温によって、必要なものが大きく変わってきます。さらに言えば、雨の日にはレインコートや撥水性の高いテントが必要ですし、逆に晴れの日は紫外線対策に日焼け止めやUVカット性能が高いテントやタープが必要であり、日々の天気の移り変わりによっても変化します。

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