さて、今回は「気温の変化」がもたらす人々の消費行動の変化についてご紹介します。 「物を売る」「物を買う」のプロセスにおいて天気は大きな影響力を持っています。 イギリスで行われたある研究結果によると消費行動に影響を与えるファクターの中で「天気」は「経済」についで2番目に大きな影響及ぼす要素と紹介されるほど、ビジネスで消費者の本当に求めているものを捉える上で気象の変化に注目することは重要なことです。本記事では気象の影響が人々の消費行動に与える影響について探ってみたいと思います。
私たちの『決断』に深く関わる気象条件
私たちが季節の変わり目にアイスクリームやおでんなどの商品を好んで買うように季節の変化や気象条件によって人々の購買パターンは変化します。また、梅雨や台風など短期間の気象の変化でも消費者は食料品や非常用品関連商品への出費が増加します。これらの事前にある程度予想することが可能な気象イベントに加えて、突然の雨や猛暑など日常で起こる突発的な天気の変化も消費者の需要の変化に影響を与えます。気象条件の変化で私たちの消費行動が変化するのは誰もが表面上は理解しているはずです。例を挙げるとなると雨が降る日に私たちはわざわざスーパーに出向いて買い物をすることは少ないはずです。家からスーパーまでの移動や実際に購入する商品も「雨が降っているから」とか「傘で手が塞がっているから」などの理由で変化することが容易に想像できます。中には雨の日の外出を避け、オンラインショッピングで買い物を済ませる消費者も出てきます。このように気象条件が売上の増加/現象に直接的に繋がっている現状があります。
気温一度の変化が約6億円の損失!
2021年に中国の北京理工大学が発表した気温と食品の購入量の関係に関する論文によると、1℃の気温の上昇毎に食物摂取量の低下が0.11%中国全土で起こることが判明しました。この損失を日本円に換算すると約6億円にも上ります。これに加え、この研究には男性よりも女性の方が気温の変化に対する食品への出費額の変化が大きいことが示されており、気象条件に加え、性別でもリアクションが異なるという事実が浮き彫りになりました。
このような研究結果からも分かるように気象条件の変化が及ぼす需要の変化は計り知れません。アメリカやイギリスでは気象条件に合わせた商品の種類・時期の宣伝方法が数年前から主流となっている一方で日本ではまだ欧米ほど気象条件に特化したマーケティング手法が浸透していません。この状況を打破するために弊社は天気と連動して広告を運用できる「weathermarketing.net」というツールを開発し、様々な業種の企業様にご利用いただいています。「weathermarketing.net」では天気・気温・降水量・湿度・風速・花粉といった様々な気象条件のみに限らず、年齢・性別・地域・消費者の興味関心など細かくターゲット条件を設定し商品の訴求を行うことができます。弊社と共に一歩先の宣伝広告を展開しませんか?是非弊社のサービスを利用していただき今後のビジネスシーンを応援させてください。
ご興味ありましたらお気軽にご相談ください。
データの参照元(参照日2023/6/13)
Ambient Temperature and Food Behavior of Consumer: A Case Study of China