2024.09.25 | コラム

こんにちは、インターン生の武本です。
本日は雨の匂いのお話です。

皆さんは雨の匂いを気にしたことがあるでしょうか?

気にしたことがない人もいれば、あの匂いが好きな人、臭いと感じている人、それぞれだと思います。

ただ、個人的には好みで、特に雨が上がった直後の匂いは少しジメッとしているけれど涼しい空気を思い出させると同時に、それに付随した記憶を想起させられます。

では実際、この匂いの正体は何なのでしょうか。

インターネットで調べると本当か嘘かわからない様々な話が出てきましたが、主に「ペトリコール」と「ゲオスミン」という言葉がヒットしました。主にペトリコールが雨が降った時の匂いとしての言葉であり、ゲオスミンはペトリコールの原因の一つである成分の名前のようです。

しかし、ゲオスミンは鯉などの淡水魚の匂いの原因や、水を不味くする原因として知られている(※1)のに対して、ペトリコールは比較的好印象を持たれているようです。

実際にペトリコールをCambridge Dictionary で調べると後半に ”usually experienced as being pleasant”と記載されていました。(※2)
(余談ですが、辞書に(間)主観的な感想が書かれているのかとほっこりしました。)

ただ確かに言われてみれば、私は雨の匂い、特に雨上がりの匂いは好きですが土砂降りの日の目黒川の匂いには耐え難いものがあります。

レンヌ/フランスの路地

(レンヌ、フランス 筆者撮影)

ちなみにこのペトリコールですが、粘土や土壌に付着していた成分が湿度の上昇によって石や砂の気孔から排出されることによって匂いとして立ち現れるようです(※3)。

また、実はこの匂いの元になっている成分は種子の発芽や成長を遅らせる性質があるようです(※4)。

雨の日は服が濡れたりジメジメして嫌な気持ちになったり暗い気持ちになりがちですが、次の雨のタイミングでは、雨の匂いを嗅ぐついでにお散歩に出掛けてみてはいかがでしょうか。

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※1: Vallod, D.; Cravedi, J. P.; Hillenweck, A.; Robin, J. (April 2007). “Analysis of the off-flavor risk in carp production in ponds in Dombes and Forez (France)”. Aquaculture International. 15 (3–4): 287–298
※2: Cambridge Dictionary https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/petrichor
※3: Bear, I., Thomas, R, Genesis of petrichor, Geochimica et Cosmochimica Acta, Volume 30, Issue 9, 1966, Pages 869-879, ISSN 0016-7037,https://doi.org/10.1016/0016-7037(66)90025-1.
※4: BEAR, I., THOMAS, R. Petrichor and Plant Growth. Nature 207, 1415–1416 (1965). https://doi.org/10.1038/2071415a0



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