こんにちは。インターンの石塚です。 虫の声が響き渡る夜、ようやく秋の訪れを感じる気がします。
秋は「食欲の秋」とも呼ばれるほど旬の食材が豊富な季節で食卓が賑やかになりますよね。
そんな料理に合わせるお酒を選ぶのも楽しみにしている方が多いのではないでしょうか。
11月のボジョレー・ヌーヴォーの解禁が待ち遠しいですが、地球温暖化や異常気象により酒造にも影響を及ぼしていることをご存知でしょうか。
温暖化の進行に伴い、ブドウの成熟期間が短縮されています。気温の上昇は、ブドウの成熟を早める傾向にあり、これにより糖度が高まり、酸度が低下するため、アルコール度数の高いワインが生産されやすくなります。これはワインのバランスや風味に変化をもたらし、伝統的な味わいを持つワインを生産することが難しくなっています。
ワインの味、つまりは価値そのものを変えてしまいます。
他にも山火事、熱波、豪雨など生産者にとって脅威をもたらす異常気象があります。
また害虫による被害も増加することが考えられます。
2020年9月にワインの名産地として知られるカリフォルニア州・ナパで大規模な山火事が発生した際には、ブドウの果実が山火事の煙にさらされることでワインの風味に大きな影響を及ぼしました。
これは「スモークテイント」と呼ばれ、取材をした記者たちが普通のワインと飲み比べをしてみると、「焼けた木を飲んでいるよう」と表現したそうです。
気候変動がワインの風味の変化を引き起こすことはソムリエたちにも影響を及ぼしています。ソムリエの認定試験が味や香りの変化によって難しくなったといわれており、年配のソムリエの中には「仮に、今からテイスティングの試験を受けろと言われても、合格するのは難しい」とおっしゃる人もいるそうです。
しかし、このような悪影響だけではなく、日本の北海道では平均気温が上昇したことにより今までは育てることのできなかった高級ワイン用の品種「ピノ・ノワール」の栽培が可能になりました。
また、イギリスはワイン用のブドウ栽培には適していなかった地域でしたが温暖化の影響で栽培ができるようになり、スパークリングワインが注目を集めています。
このまま温暖化が進むと、このようにワインの産地も移動する可能性が高いと思われます。
多忙な一日の終わりにゆっくりと楽しむお酒、生産者の方の苦労に感謝をしながら味わいたいものです。
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