こんにちは、インターン生の武本です。
今回は天気と気分に基づく消費のお話です。
雨の日に出かけたくなくなることで、オフラインのお店の売り上げが減るのは至極真っ当な流れだと思えます。しかし、天気によって直接売り上げが変わるのではなく、気分が変わることで売り上げに影響する、なんてこともあるのではないでしょうか。
これに関して面白い論文を見つけたのでご紹介します。
(K.B. Murray et al. / Journal of Retailing and Consumer Services 17 (2010) 512–520)
Murrayらによると、もちろん雪の日の売り上げが下がるのは出かける人が減るからだと結論づけられますが、気温が高い日に日が照っていると売り上げが下がり、気温が低い日に日が照っていると売り上げが上がる、と言ったように、状況によって同じ陽の光が強いと言う変数も真逆の効果があるとわかりました。
また、購買意欲低下における雨と湿度の相乗効果があるという点も、天気によって「気分」が変わって売り上げに影響していると読み取れそうです。
また、別の実験では、太陽の光を浴びることで、実験で使われたすべての種類の商品への購買意欲が高まるということもわかっていました。
しかし、実はこの過程の中には、太陽光を浴びることで、ネガティブな気持ちが軽減され、その結果購買意欲が高まるという流れがありました。
さらに興味深いのは、ネガティブな感情が軽減されることには、購買意欲を増加させる効果があるものの、ポジティブな感情が強化されることによってはそれは引き起こされないという点です。
この知見をどのように生かすことができるでしょうか。
この論文ではネガティブな感情の軽減の原因として太陽光のみが分析されていましたが、もう少し広く捉えて、何か嫌な状態から立ち直るきっかけが生じるタイミングを狙って広告を打ち出してみるなどしてみるのはアリかもしれません。
株式会社ルグランでは気象条件や天気に合わせた広告配信が可能です。またその条件は天気や気温だけでなく、気温差、降水量、風速、湿度、気象の変化に合わせ広告を配信するツール「weathermarketing.net」について詳しくは weathermarketing.net または、下記の「Contact Us」からお気軽にお問合せください。