2024.02.15 | コラム

皆さんはブランドワードをどのマッチタイプで配信していますか?
ブランドワード、いわゆる指名検索とは、自社の社名や製品名を含むキーワードのことを言い、自社のサービスを既に認知している見込みの高いユーザーが利用することの多い検索ワードです。その性質から、完全一致やフレーズ一致のマッチタイプを利用している方が多いと思います。通常、ブランドワードを部分一致で配信を行った場合、ブランドワードを含まない検索語句にも配信がされてしまい、パフォーマンスを悪化させる危険性があります。
しかし、Google広告では「ブランドのリスト(ブランドの制限)」という機能を利用することで、目的とするブランド関連の検索にのみリーチしながら、部分一致のメリットも活用できるようになります。

例)通常の部分一致で「トヨタ 試乗」というキーワードで配信を行った場合、同業他社である「日産 試乗」「マツダ 試乗」のようなクエリにも配信が行われてしまう可能性があります。
しかし、ブランドのリスト機能で、「トヨタ」を登録した場合、「日産 試乗」「マツダ 試乗」のようなクエリは排除することができます。
検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンの新しいブランド設定(Google広告ヘルプ)

<ブランドリストの設定方法>
ブランドリストの設定方法には、共有ライブラリから作成する方法とキャンペーン設定から作成する方法の2つがあります。

●共有ライブラリからの作成方法

1.広告管理画面上部の「ツールと設定」から「ブランドのリスト」をクリックします

2.作成したリストからキャンペーンに適用したいものにチェックを入れ、「制限として適用」をクリックします。

3.対象のキャンペーンを選択してください。
作成から編集・削除まで行えるので、共有ライブラリからブランドリストを管理することを推奨します。
●キャンペーン設定からの作成方法
1.対象キャンペーンの「設定」>「その他の設定」>「ブランドの制限」をクリックします。
2.「+ 新しいブランドリスト」をクリックします。
3.ブランド名を入力すると候補が表示されるので、対象のブランドを選択してください。
リストに該当するブランド名がない場合には、「ブランドをリクエストする」からリクエストを行うことも可能です。リクエストの審査には4~6週間を要します。
<注意点>
「ブランドの制限」機能は、キャンペーン設定の部分一致キーワードがオンになっている必要があります。

また、部分一致キーワード機能を利用するには、コンバージョンまたはコンバージョン値に基づく入札戦略を利用している必要があります。あらかじめ確認しておきましょう。
例)コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化、目標コンバージョン単価

<部分一致で配信するメリット>
新たに改良された部分一致では、他のマッチタイプでは使用出来ない、多様なシグナル(ユーザーの所在地・過去の検索・LPの内容)を活用できるようになりました。
他のマッチタイプよりも多様なシグナルをユーザーの意図として解釈することで、幅広いクエリに対して、よりユーザーの意図に即したオークションに参加できるようになっています。
部分一致のご利用ガイド(Google広告ヘルプ)
フレーズ一致でも従来の絞り込み部分一致に近い配信を実現できますが、部分一致+ブランドのリストを利用することで、ブランド系の検索に配信を絞りながら、新たな部分一致キーワードのシグナル(ユーザーの所在地・過去の検索・LPの内容)を使用することができるようになります。

例)「トヨタ 試乗」というキーワードを完全一致やフレーズ一致で配信した場合、類似したクエリまでが配信対象となります。
部分一致+ブランドのリストで「トヨタ 試乗」を配信した場合、過去の検索傾向から、トヨタの店舗を検索した後に、試乗予約を行う傾向にあるユーザーが「トヨタ 店舗」と検索した際に、広告を表示できるようになります。

<まとめ>
「ブランドのリスト」を利用した検索連動型広告では、今までリーチできなかったユーザーに配信を行え、部分一致独自のシグナルを利用できるなど、検索キャンペーンでお悩みを抱えている方にはおすすめの機能です。
一方で、部分一致を用いることで、意図しない語句に配信されてしまう可能性もあるため、検索語句レポートを見ておく必要があるでしょう。

検索連動型広告を日本に導入したオーバーチュアの立ち上げメンバーが代表を務める弊社では、検索連動型広告のプロが多数在籍します。広告でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

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