2024.04.03 | コラム

こんにちは、インターン生の武本です。私は現在スウェーデンに留学しています。

スウェーデンと言っても南部のため日本にいる友人にこちらの気温を伝えると「そこまで寒くないじゃん」と言われ、辛さを理解してもらえず寂しい思いをすることがあります。

私がいる地域は風が強いことで有名で、ストックホルム出身の友人も、風があるからスウェーデン中部と同じくらい寒いと言っていました。

スウェーデンの雪道
(近所で撮った写真 筆者撮影)

皆さんも感覚的に分かるように、湿度が高いと暑く、風の強い日は涼しく、少し肌寒いなぁと感じるのではないでしょうか。

これに限らず、天気予報の気温のみ確認し、その日の服装を決めてしまった結果、風や湿度といった他の要因で辛い思いをされた方も多いと思います。

そこで今回は「体感温度」について、解説します。

体感温度とは湿度や風の要因を含めて気温を計算し直したものです。

採用している公式は異なりますが、今回はGregorczuk(グレゴルチュク)が考案した”net effective temperature”(通称:NET) という公式を使ってみたいと思います。

こちらの公式は従来のものに加えて、「寒い時は、湿度が高くても低くてもあまり気にならない」という性質を取り込んでいるので、寒さを比較する場合にも使いやすい公式です。

体感気温の計算式
引用元:ポルトガル気象庁Science Tool

例えば、東京のデータを気温6.1℃、相対湿度52%、風速3m/sとして、私が住んでいる地域のデータを0.5℃、相対湿度84%、風速6.2m/s(全て2月の平均値)、として公式に入れてみます。
※数値の引用元:気象庁(東京のデータ)Weather Spark (スウェーデンのデータ)

結果は、東京は約-2℃、私の地域は-15℃となりました。

このように、通常の気温差は5℃と大差はないものの、他の要因によって体感の寒さは大きく変わるということが、この数式によって明確になりました。

風が強い日は厚着をし身体は暖かい一方で、耳や手が寒いと感じることが多くあります。気温以外の要因も考え、着る服、食べたいものなどを決め、体感温度を考慮するとより快適な生活ができるかも知れませんね。

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