来週から9月。夜になると鈴虫の鳴く声も聞こえ始めましたが、日中はまだまだ暑い日も多く、秋の訪れを感じられるようになるのはもう少し先になるかもしれません。とはいえ、これから年末にかけて、気温や天気がめまぐるしく変わる「季節の変わり目」に突入していきます。本ブログでは、気象庁の最新の季節予報もふまえながら、秋冬シーズンに天気や気温と連動した広告配信を行うことで、年末商戦に向けてライバル企業と差をつけるためのヒントをご紹介します。
1. 気象庁の3か月予報にみる、今年の秋冬の傾向
気象庁は2026年8月25日、9月から11月にかけての3か月予報を発表しました。それによると、エルニーニョ現象の継続や地球温暖化の影響により、この秋は西日本から北日本にかけて気温が平年より高く推移する見通しです。9月は35℃以上の猛暑日や30℃以上の真夏日となる地域が多く、10月に入っても30℃を超える日が予想されるなど、秋の訪れはゆっくり進むとみられています。11月も気温が高い状態が続く見込みで、本州の山々や北日本の紅葉は平年より遅れる可能性が指摘されています(。
ここで注目したいのは、「平均気温が高い」という予報が、必ずしも「寒暖差や天候の変化が小さい」ことを意味しない、という点です。長期予報はあくまで3か月間全体の傾向であり、実際には台風の接近や寒気の南下などによって、数日単位・地域単位で気温や天気が大きく上下します。むしろ、平年より暖かい年ほど、気温が急に下がった瞬間に「今年初めての寒さ」として消費者の意識に強く刻まれやすく、そうしたタイミングを逃さずにメッセージを届けられるかどうかが、年末商戦の明暗を分けるとも言えるでしょう。
2. なぜ「寒さ」や「天気の変化」が広告効果を高めるのか
海外に目を向けると、寒さや天気の変化が消費者の心理や広告効果に与える影響について、興味深いデータがあります。The Weather Companyのブログ記事「The Power of Cold Temps and Warm Memories in Holiday Advertising」では、冬の寒く雪の降るような天気が、消費者の感情的な結びつきや記憶力、想像力を高める「Enduring Mindset」と呼ばれる心理状態を生み出すと紹介されています。同記事の調査では、消費者の53%が冬の寒く雪の降る天気にノスタルジアを感じ、51%が天気によって年末の記憶がより強く残ると回答しており、4人に1人は天気に関連した年末広告の方が印象に残ると答えています。特にZ世代ではこの傾向が顕著で、64%が寒さと思い出を結びつけ、40%が天気を取り入れた年末広告をより記憶に残ると評価しています。また、天気などの文脈に感情がマッチした広告は、ROIを約20%改善するという研究結果も紹介されています。
つまり、天気や気温は単なる「環境情報」ではなく、消費者の感情や記憶に直接働きかける強力なトリガーです。カレンダー上の「12月だから」「年末だから」という一律の訴求ではなく、実際の気象条件に連動して商品やサービスの魅力を伝えることで、消費者の心により深く刺さるコミュニケーションが可能になります。
3. 秋冬に天気連動型広告で効果が期待できる商品・サービス
具体的に、これからの時季、天気や気温に連動した広告配信で効果が期待できそうな商品・サービスの例を挙げてみます。
防寒・冬物ファッション:
気温が急に下がった地域・タイミングで、コートやダウン、ヒートテック系インナー、手袋・マフラーなどのEC広告を配信すると、購買意欲が高まっているタイミングを逃しません。
暖房・防寒グッズ:
加湿器、電気毛布、こたつ、使い捨てカイロなども、気温低下や乾燥が進んだ日に訴求することで反応率の向上が見込めます。
温かい食品・飲料:
鍋つゆやレトルト鍋、缶・ペットボトルのホットドリンク、コンビニのおでんや中華まん、カフェチェーンの季節限定ホットメニューなどは、まさに「寒い日」に強い商材の代表格です。
スキンケア・乾燥対策:
気温や湿度の低下に合わせて、保湿クリームやリップクリーム、ボディローションなどの広告配信も効果が期待できます。
体調管理関連:
季節の変わり目は寒暖差で体調を崩しやすい時期です。ビタミン系サプリメントやマスク、加湿器などは、気温差が大きい日にメッセージを届けることで、日頃のセルフケア需要に自然に寄り添えます。
自動車・エネルギー関連:
気温が一定以下に下がったタイミングでのスタッドレスタイヤやバッテリー交換の訴求、灯油販売店の来店・注文促進なども、天気連動広告と相性の良い領域です。
旅行・レジャー:
紅葉スポットや温泉地、スキー場のオープン情報、イルミネーションイベントなどは、気温や積雪、晴天といった条件と連動させることで、行楽需要を効率的に喚起できます。
外食・忘年会需要:
気温が下がる時季は鍋料理店や居酒屋の忘年会需要も高まります。周辺エリアの気温や天気に応じて店舗広告を配信することで、来店予約の後押しにつながります。
商業施設・小売店舗への来店誘導:
雨や強風、急な気温低下といった「外出を控えたくなる」天気の日は、屋内で楽しめるショッピングモールやアウトレット、商業施設のイベント・セール情報を周辺エリアに配信することで、来店動線を確保できます。逆に晴天の週末には、屋外型施設や駅前・繁華街の店頭サイネージで季節催事を訴求するといった使い分けも有効です。
年末年始ギフト・帰省需要:
おせちや福袋の予約、クリスマスギフト、年末年始の帰省に伴う航空券・新幹線・レンタカーなどの広告も、気温の低下とともに「年末が近づいている」実感が強まるタイミングで配信することで、検討・予約行動を後押しできます。
4. まとめ:年末商戦本番の前に、気象データを味方につける準備を
今年の秋は気温が高めに推移する見通しですが、だからこそ、寒気の南下や急な気温低下といった「変化の瞬間」を捉えた広告配信の価値がより一層高まります。カレンダーだけに頼った一律の年末商戦施策ではなく、気象庁の長期予報とリアルタイムの気象データの両方を組み合わせて、商品・サービスへのニーズが高まりそうなエリア・タイミングの消費者に効率的にアプローチすることで、ライバルとの差別化を図ることができます。
ルグランでは、天気連動型広告の企画・設計から配信、効果検証まで、経験豊富な専門チームがトータルでサポートいたします。この秋冬の年末商戦に向けて天気連動広告の導入をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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