2015.10.09 | イベント
今回参加したSpikes Asiaでは、広告やマーケティングコミュニケーションに関する最新トレンドといった話に交じり、「どうすれば人や組織のクリエイティビティを高められるのか?」という視点からの、組織論・人材活用論についてのセッションも、いくつか開催されていました。

今回はその中から、店舗の設計・デザインや、店頭プロモーションの企画などのコンサルテーションを行うFITCH社のメンバーによる「オムニチャネル時代に求められるクリエイティビティ溢れるチームの作り方」というセッションについてご紹介したいと思います。


<FITCH社のウェブサイト>

世界各国で、スマートフォンの普及が急速に進む中、FITCH社のクライアントにおいても、ネットとリアルという垣根を越え、どうすれば、一貫したブランドのイメージやメッセージを伝えられるのか、が大きな課題になっていると言います。

コンサルティングの現場では、店舗のデザイン・施工から、モバイルアプリのプログラミングまで、検討すべき領域・項目も多岐に渡っており、もはや、一人のコンサルタントが全ての課題を解決できる時代ではありません。

そのような中、FITCH社では、多様なスキル・経験を持つメンバーが集まり、お互いに意見を交わす中で、クライアントが求めるソリューションを見つけ出すという「アジャイル」的なアプローチを大切にしています。

登壇したYukiko Kawabata氏も、元々はインテリアデザイナーでしたが、FITCHに入社後は、クライアントと一緒に、店舗における最良の「エクスペリエンス」をデザインすることが主な仕事になっているそうです。


<登壇したYukiko Kawabata氏は元インテリアデザイナー>

その他にも、FITCH社には、元建築家・元グラフィックデザイナーなど、多様な人材が集い、お互いが協力・刺激しあうことで、時代や技術が大きく変化する中でも、チームとして、クリエイティブな発想や提案を出し続けられるような組織運営に力を入れているようです。

ちなみに、このセッションは、展示会場内のオープンな場所で開催されているのですが、「サイレント・ステージ」という名の通り、傍から見ていると、殆ど何の音も聞こえません。


<騒がしい会場でもセッションに集中できるサイレント・ステージ>

これは、登壇者の声をヘッドフォンで聴くというスタイルを取っているためで、参加者は周囲の騒音を気にせず、登壇者の話に集中できますし、一方、登壇者の声が展示会場に響き渡って、他のセッションの邪魔になることもありません。

隣のブースに負けまいと、スピーカーのボリュームを最大にして、登壇者が声を張り上げるため、ますます騒音に拍車がかかる日本のイベント・展示会でも、ぜひ導入して欲しいシステムですね。

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