2017.10.19 | イベント

ルグランでは、これまでもクライアントやパートナー企業のみなさまと、定期的に海外で開催されるカンファレンスの視察ツアーを開催してきましたが、今年は、10月8日〜10の3日間、アメリカ・ニューオーリンズで開催された&THENというイベントに参加してきました。

ルグランの海外カンファレンス視察ツアーでは、英語のカンファレンスに不慣れな方でも、リアルタイムで講演の内容や雰囲気を感じて頂けるよう、参加者の方々には、毎回、専用Twitterアカウントから、日本語で同時解説のツイートを流しています。

<参加者専用アカウントからのTweet>

 

ニューオーリンズ到着直後には、ハリケーンが接近し、市内には非常事態宣言が出され、お店やレストランも次々にクローズされるなど、一時は、緊迫した雰囲気に包まれたものの、幸いにして大きな被害は無く、イベントは予定通りに開催されました。

このイベントを主催するDMAは、今年で創設100年目を迎える歴史のある団体で、長年Direct Marketing Associationと名乗ってきましたが、昨年からは、Digital & Marketing Associationと名称を変更し、今年がリブランド後、初めてのカンファレンスとなりました。

<ホスト役はCNNなどでコメンテーターを務めるMel Robbinsさん>

イベントには”Where Data Transforms Marketing”、つまり「データがマーケティングを変える場所」というタグラインが付けられており、新生DMAのイベントにふさわしく、データドリブンマーケティングの戦略を考え、実施するためにマーケターが知っておくべきことは何か、という観点から、様々な講演やセッションが組まれていました。

個々の講演やセッションの内容は、別途ご紹介しますが、このイベントの根底にある大きなメッセージを一言で表現するなら、”Humanize”、ということだったと感じています。

つまり、これからのマーケターには、データという無味乾燥なインプットから、いかに人々の思考や感情、行動に即した「人間味」なるユーザーエクスペリエンス(UX)を創出・提供できるかが問われることになる

そして、その実現のために、今後、大きな力を発揮すると期待されるのが(機械学習や人工知能といったものを総称する意味での)AIの活用である。そんなメッセージが感じられたイベントであったと思います。

実際、展示会場に目をやると、IBMが大きなブースを構えてWatsonのマーケティング活用をアピールしていたほか、データドリブンマーケティングを支援するツールやサービスを提供する会社が多数出展していました。

<Watsonのブース>

一方で、US Postal Service・Canada Postなど、アメリカやカナダの郵便事業会社のほか、封筒を制作する会社などもブースを構えており、アメリカで100年に渡り、こうした出展社の顔ぶれからは、ダイレクトマーケティングをリードしてきた団体のイベントとしての歴史も感じられました。

<封筒を制作する会社のブース>

次回以降は、今回の&THENで、印象に残った講演やセッションの模様を紹介していきたいと思います。



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