2020.10.15 | コンテンツ

10年以上前になりますが、高級時計ブランドであるフランクミュラーが「求ム、天才」というキャンペーンサイトを立ち上げました。このサイトにあるクイズを全て正解したユーザーに対し、抽選でフランクミュラーの時計をプレゼントするというキャンペーンなのですが、そのクイズが超高難易度。

クイズは誰でも挑戦できるので、未来の購入者を増やす為の認知拡大を行いつつ、「分かる人にだけ分かればいい」というような高級時計ブランドならではの姿勢を感じられたキャンペーンであったと思います。

 さて今回は、このような「あえて人を選ぶコンテンツ」を展開したアメリカ空軍の事例をご紹介します。

 アメリカ空軍は「USAF Million Piece Mission」というサイトをオープン。それは、オハイオ州にある国立アメリカ空軍博物館の内部を撮影した1.03ギガピクセルの画像が使用されたジグソーパズルで、そのピースは100万枚以上にのぼるとのことです。

 画像自体がかなり大きいことから、いくつかのブロックに区切り、オンライン上のユーザー同士で完成させていきます。サイトでは他のユーザーが今どこでピースをはめているのかがわかり、ユーザー同士でコミュニケーションを行うことにより、ピースをはめる場所を教え合ったりと、役割分担をしながら進めていくことができます。

この超巨大ジグソーパズルは、ピースを適切な位置にはめる瞬時な判断力や、膨大なピースをはめてパズルを完成させるというタフな精神力が必要であり、これは空軍の隊員たちにも求められる能力であることから、アメリカ空軍はこのコンテンツを通してリクルート活動にも繋げていきたいとのこと。

 このコンテンツにおいても、興味のある人は誰でも参加できるものである一方で、結果としてアメリカ空軍がターゲティングしたい人材を浮き彫りにすることができるという、面白い施策であったと思います。

 ルグランではデジタルマーケティングに関する企画のご提案やサポートを行なっております。また、Webサイトに訪れる一人ひとりのプロフィールや関心に合わせて最適なコンテンツを表示させる「スマートUX」というマーケティングオートメーションツールもご用意しておりますので、ご興味のある方は、是非お問い合わせください。

参考:Muse by CLIO , Ad Gang



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