新型コロナウイルス感染の話題も最近では急激に減ってきたという流れになり、人の集まるイベントも増えてきましたね。
私も休日に近所のショッピングモールなどへ散歩に出かけると、外出している人々もすっかり増えた印象があります。
2年前。2019年の今頃……
まだコロナの“コ”の字もない2年前まで、皆さんは自宅でどのように過ごしていたか覚えていらっしゃいますか?
今回の記事は写真を撮るのが趣味である私の、ちょっと個人的な話になります。よろしければ少しだけお付き合いください。
私はキヤノンが管理する数あるフォトクラブの中の1つに所属しています。そしてアマチュアカメラマンとして日頃ひっそりと写真を撮っては細々と作品作りをしています。
そんな私の居るキヤノンフォトクラブ「東京INFINITY」では2年に一度グループで写真展を行っており、2年前のちょうど今頃は2021年の今年に行われる写真展に向けて準備をしている真っ最中でした。
一般的に「写真展の作品」というと壮大な風景写真や、街や人の情景を映し出したスナップなどなど、主に「屋外」で撮られたもののイメージが強くありますよね。ですが写真展開催を決めたこの年、私が所属しているフォトクラブでは「普段はなかなか撮らない被写体に目を向けよう」というコンセプトから、「MY HOME」というテーマタイトルを持った写真展を行うことを決めました。
つまり、「家の中を被写体にしよう」と決めたのです。
家の中を被写体に真剣に写真を撮る。
これまでフォトクラブメンバーにとって写真は屋外で撮るのが当たり前でしたから、屋内、特に自分の家に限定して部屋の中にカメラを向けることにメンバー全員がとても苦労をした覚えがあります。
どのように写せば自分にとってありふれた日常が、他の人の目にいかに、美しいもの、不思議なもの、面白いものとして映るのか???
ただカメラを向けてそれを写すだけでは伝わらない何かを、一生懸命掘り下げ、自分の家の中と向き合いました。
ところがです。
2020年に入り、世の中は新型コロナウイルスが蔓延し「外に出るな」というお達しが出るようになりました。
私たちが、コロナになる前の家の中をすでに撮り尽くした後に、です。
コロナ禍になってからは屋外に出るのも憚られ、数々の写真家は、(海外を拠点においているような方は特に)随分と自分たちの作品作りに苦労や工夫をしたと聞いています。
そうしてこれまで屋外を撮ってきた写真家たちの目は、否応なく身近な近所や家の中に向けられていきました。最近では近所や家の中を被写体とした写真展も行われる機会が随分と増えたように思います。
コロナになる前の家の中、思い出してみませんか?
そして今冬、感染状況も減少しているこのタイミングで、ついに私たちの「MY HOME」写真展も開催する運びとなりました。
この今回のテーマ「MY HOME」は、いらしてくださる方々から「コロナ禍だったからでしょう」と思われる可能性が大いにあります。
ですが私たちが挑んだのは、Beforeコロナの家の中です。
コロナ前のありふれた日常の風景を、メンバー各々の感性でドラマティックだったり、ユニークだったりに切り取った力作揃いです。
私も自身の提出作品について、おそらく今の状況だったら家の中でコレを被写体にこんな撮り方をしないだろうな、何もなかった当時だったからこの作品ができたのだろうな、と思っています。
コロナにより暮らし方も変わり、部屋の中にお仕事用のアイテムが増えたお家もきっと多いですよね。部屋の中を大きく模様替えされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私たちの展示をご覧いただきながら、そんな2年間を改めて振り返ってみる良い機会かもしれません。引き続きしっかり感染対策を行いながらの展示になります。ぜひ見にいらしていただけたら幸いです。
キヤノンフォトクラブ 東京INFINITY写真展「MY HOME」
キヤノンオープンギャラリー2:キヤノンSタワー2F(品川)入場無料
2021年12月11日(土)〜2022年1月21日(金)
10時〜17時30分(最終日は16時30分まで)
これからも、世の中に合わせて写真の世界はもちろん、暮らしもサービスもそれぞれに変わっていきますし、その時々で写し出されるもの、見えてくるものも全く違いますよね。
弊社ではそんな変わりゆく世の中に合わせ、消費者ニーズの変化に応えられる最適なサービスを提供しております。
ぜひお気軽にご相談ください。