2024.07.17 | コラム

皆さんはGoogle検索のキーワードを正しく管理できているでしょうか?

Google検索ではAIの発達により、部分一致でもユーザーの検索クエリのばらつきに左右されず、ターゲットとするユーザーにリーチできるようになりつつあります。

以前ご紹介した部分一致向けのブランドの登録機能を使用すると、ブランド キャンペーンで部分一致のメリットを活かしつつ、選択するブランドのみにトラフィックを制限することができます。
Google広告で「ブランドのリスト(ブランドの制限)」を利用した 検索連動型広告を配信する方法

Googleでは部分一致機能の改善効果をより簡単に導入してもらうことを目指し、2024年6月26日に検索語句のマッチング及びブランドコントロールの4つの機能を新たにアップデートしました。本記事ではリリースされた4つの機能をご紹介いたします。

      1.部分一致向けのブランドの登録を提案する新しい最適化案
      2.すべてのマッチタイプおよび動的検索広告で利用できるブランドの除外
      3.検索語句レポートの可視性を高める
      4.誤字脱字を含む検索を簡単にブロックする

 

1.部分一致向けのブランドの登録を提案する新しい最適化案のアップデート

部分一致向けのブランドの登録機能を活用するチャンスを逃さないようにするために「最適化」ページにブランドの制限に関する新たな最適化案が表示されるようになりました。

部分一致向けのブランド登録を導入することで効果が期待できるキャンペーンを確認できます。

推奨されるブランドリストを使用または編集する、あるいは独自のブランドリストを選択することができます。

ブランドの登録は、部分一致キャンペーンのみ利用できる機能なため、最適化案を適用すると、キャンペーン内のキーワードが自動的に部分一致に変更されます。予期せぬ検索クエリに配信される危険性もございますので、定期的に検索クエリレポートを確認するようにしましょう。

2.すべてのマッチタイプおよび動的検索広告で利用できるブランドの除外

部分一致向けのブランドの登録とは異なり、ブランドの除外機能では、すべてのマッチタイプおよび動的検索広告で除外するブランドを選択できます。部分一致の幅広いリーチを利用しつつ、特定のブランドトラフィックに対してのみ広告を掲載したい場合は、ブランドの登録が適していますが、広告の掲載を希望しない特定のブランドトラフィックがある場合は、ブランドの除外が適しています。

3.検索語句レポートの可視性を高める

検索クエリの誤字脱字は頻繁に発生しています。Google検索では「YouTube」のスペルミスが1年間で少なくとも150通りものミスを確認しているそうです。Google広告では既に誤字脱字を含む検索クエリと正しく表記されたキーワードの照合が実施されていますが、これまでは検索語句レポートには表示がされてきませんでした。

しかし、今後は誤字脱字のある検索クエリも、正しい表記の検索クエリとともにレポートの表示されるようになり、従来は誤字脱字のために「その他」に分類されていた検索クエリの平均9%が表示されるようになります。

4.誤字脱字を含む検索を簡単にブロックする

上記の誤字脱字の処理方法は除外キーワードにも適用されます。従来はキーワードを除外する際、各キーワードの誤字脱字を含むパターン全てを指定する必要がありましたが、今後は1つの除外キーワードで全ての表記パターンを除外することができるようになります。

これらのアップデートにより、「音楽 ストリーミング」というキーワードを指定した時に、「YouTube 音楽」「音楽 ストリーミング」「yiutube 音楽」「google音楽 アプリ」という検索クエリに対して、以下のような動作が実現できます。

まとめ

今回のアップデートにより、リーチを希望するトラフィックと希望しないトラフィックをより詳細に把握できるようになり、管理もしやすくなったことで、パフォーマンスを最適化し、関連性を高めて、ビジネスの成果の拡大が見込めます。媒体側ではAIの発達による配信の自動化と運用担当者の知識を組み合わせるような動きが見受けられます。我々も自動配信に頼り切るのではなく、手動での運用とAIの力を借りた運用の共存を目指していく必要があるのではないでしょうか。

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