2024.08.28 | コラム

こんにちは、インターン生の佐藤です。
皆さんは、ビジネスメールにおいて、このような文面を見たことはありませんか?

「五月雨式に失礼いたします」

このような文言を見た時、言葉を知らないためにこっそりコピペをしてGoogleで検索するよりも、瞬時に理解して返信のメールを打つ方がビジネスマンとしてスマートでしょう。

日本語には、天気を表す言葉が多くあり、そこから転じて日常的に使える慣用句も存在します。言葉とは、それを知らなくても生きていけますが、自分の情緒的価値を高めてくれると同時に、他人と交流する際の教養や礼儀にもなり得ます。

そこで、天気を表す言葉を使った慣用句をいくつかご紹介いたします。

「五月雨式に失礼いたします」

そもそも、五月雨(さみだれ)とは旧暦の五月頃に降る長雨のことを指します。つまり、「五月」といいつつ実際は現代の六月頃に降る、いわゆる梅雨の時期の雨を表します。梅雨に降り続く雨に例えて、仕事の連絡や報告がだらだらと続いてしまう状況を「五月雨式」というようになりました。これに謝意を込めた言葉をくっつけたものが、「五月雨式に失礼いたします」という文言です。

実際のビジネスシーンの一例では、本来は一通のメールで済ませるべきところを、立て続けにメールを送信する場合に使うことができます。ただ謝罪するよりも、適切な言葉で返信する方が幾分かスマートに見えますね。

雨と傘

「青天の霹靂」

青天の霹靂(せいてんのへきれき)とは、思いもしなかった突発的な出来事が起こる現象のことを指します。「青天」とは、そのまま青い空、「霹靂」とは、激しい雷鳴や落雷という意味、つまり、「よく晴れた青い空に突然激しい雷が落ちる」という状況です。そこから転じて、前触れもなく衝撃的な出来事が起こった時の驚愕の意を示す場合に使うことができます。

この言葉は広く活用されていて、青森県産のお米の銘柄に「青天の霹靂」というものもあります。ビジネスメールの文面で使うことは少ないとは思いますが、例えば講演中に、単に「驚く」というのではなく言い回しを変えるだけで、“教養がある人”として少しばかりの感心をいただけるかもしれません。

余談ですが、私はASIAN KUNG-FU GENERATIONの「君という花」という曲の歌詞でこの言葉に初めて出会いました。個人的には、辞書を眺めて知る言葉より、日常の中で出会う言葉にこそ魅力があると思っています。記憶や体験とリンクするので覚えやすいですしね。

————— 君の目にただ光る雫  嗚呼、青天の霹靂

「君という花」 / ASIAN KUNG-FU GENERATION

ビル街と雷

「能天気」

能天気(のうてんき)とは、「のんき」や「軽薄」な様を表す言葉です。小学生でも知っているほど有名な言い回しですが、その実、表記や語源ははっきりしていません。現代では「能天気」と書くのが主流で、他には「脳天気」「能転機」「ノーテンキ」などがあります。これらは江戸時代から使われていて、当時の書物には、「頭の中が晴れ渡っていて空っぽであるようす」と書かれていたそうです。そこから転じて、のんきで軽薄、物事を深く考えない人のことを表す言葉として、今でも日常会話の中で見られるようになりました。

意味や成り立ちは大変興味深いですが、実際のビジネスでは一番避けたい言葉ですね。マーケティングやクリエイティブの仕事をさせていただくにあたって、最も重要なのは「考えること」だと感じています。頭を空っぽにするのではなく、頭に素材や感性をできるだけ詰め込んで、それらを上手く整理できるよう、勉強と経験を重ねていきたいです。

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