2015.04.02 | 一般
おかげさまで、弊社はこの3月で創業から丸9年が経ち、4/1から10年目に入りました。

振りかえれば、9年前の春、この青山一丁目で弊社共同CEO泉と山辺の2人でスタートしたルグランも、スタッフ増員に合わせて何度かのオフィス移転を経て、再びこの地に戻ってきた今では、スタッフ約20名を数えるまでになりました。

今回はルグランのワークスタイルや新メンバーをご紹介します。

先ほど、スタッフ約20名と書きましたが、毎日オフィスに全員揃うことはほとんどありません。というのも、メンバーの約9割(!)が女性という、ネット業界にしては珍しく女子率の高いルグランでは、スタッフのライフスタイルにあわせた就業体制をとっているからです。

あるスタッフは、メールや社内共有ツール、テレビ会議で密にコミュニケーションをとり、在宅勤務をメインとし、小さい子供を抱えるスタッフは、週の半々を出社と在宅を組み合わせた勤務体系を選択する等、そのワークスタイルは様々。

一方で、各自の任務(弊社ではタスクと呼んでいます)の、”見える化”を徹底しており、誰が今どんなタスクに取り組み、どれくらいの仕事量を抱えているのかをチームで共有しているため、バックアップ体制はバッチリ整えられています。

また、弊社では通年でインターンを受け入れており、随時フレッシュなメンバーが加わり、毎年この時期は先輩スタッフに鍛えられた彼らがルグランを卒業していく季節でもあります。

そして、別れがあれば新たな出会いの季節でもある春、弊社では今年、東工大で博士号を取った優秀な理系女子が新卒としてルグランの戦力に加わりました!

新社会人としてスタートを切ったばかり、ぎこちない姿も初々しく、これから時に厳しくも愛情たっぷりに鍛えていきたいと思います(笑)。

データドリブンマーケティングを実践する体制がますます強化されたルグラン、10年目の今年にご期待ください!


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2015.03.26 | イベント
SESロンドン2日目の冒頭では、ブランドやメディア・エージェンシーなど、異なる立場でマーケティングに関わる4人のパネリストによるディスカッションが行われました。

モデレータ役を努めたMarin Software社のJon Myers氏から投げかけられた「ブランドが、多様なメディアを通じて一貫性のあるメッセージを伝えるために考えるべきことは何か?」という質問に応える形で、ディスカッションはスタートしました。

左から、Myer・Day・Murray・Gomez・Wallaceの各氏。

LEGO社で検索エンジンマーケティングを統括するGomez氏が、「LEGOでは、多様なチャネル・デバイスを通じて、共通のカスタマーエクスペリエンスを提供することが大切だと考えている。」と答えたのに続き、Facebookで金融関係のクライアントを担当しているDay氏は、昨年のスーパーボウルで、会場が停電した際にオレオが見せた当意即妙な対応を紹介し、「ブランドメッセージを効果的に伝えるためにはシチュエーションとの適合性が大切なのではないか」と答えました。

これに対し、Mindshare社でデジタル戦略を統括するWallace氏は、「ちょっと待ってよ。オレオの事例は確かに秀逸だと思うけど、あんなシチュエーションは滅多に起こらないのだから、あれを真似しようなどと考えない方が良い。」と切り返し、会場は笑いに。

するとMicrosoft のMurray氏は、「そもそも、検索エンジンやFacebook・Twitterなど、メディアによって、ブランドに関する情報を探そうとする人の目的や態度は違うはず。とすると、ブランドアイデンティティは1つでも、探されるシチュエーションごとに、コミュニケーションの方法やスタイルは変えるべきでは。」という問題を提起。

モデレータ役のMyers氏は、これを引き取って「ブランドメッセージは1つでも、その伝え方はオーディエンスによってパーソナライズが必要ということだね。」とまとめたところ、再び、MindshareのWallace氏は、「パーソナライズの重要性に議論の余地はないが、1to1の実現は言うほど簡単じゃない。だいたい、言わせてもらうと、Facebookは戦略や仕様を頻繁に変えすぎ。マネタイズの重要性も理解はするが、データにもとづくパーソナライズが実現できるよう、もっと努力して欲しい。」と厳しいツッコミをいれ、会場からは拍手も。

これに対してFacebookのDay氏は、「Facebook広告の出稿量が劇的に増える中、広告=ノイズにならないよう、適切なシチュエーションで広告を配信するようアルゴリズムの改良を進め、ブランドの期待に応えようと努力はしている。」と防戦に回る一幕も。

さらに「カスタムオーディエンスや類似ユーザーターゲティングといった機能も、積極的に活用して欲しい。」と、やや宣伝めいた発言をしたところ、MicrosoftのMurray氏は「みなさんがアドワーズやFacebook広告の最適化にかけている時間と労力のほんの一部をbing広告にも向けてくれれば、まだまだ成果はあげられると思いますよ。」という、これこそ「当意即妙」な発言で会場の笑いを誘ったところで、ディスカッションは終了となりました。

日本では、どうしても予定調和的になってしまいがちなパネルディスカッションですが、ユーモアをはさみながらも、時にガチンコで本音トークが始まるディスカッションが聞けるのも、海外カンファレンスならではの楽しみと言えそうです。

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2015.03.25 | イベント
冬の寒さがぶり返した昨日3/25(水)、第38回ルグラン朝会を開催しました。


今回は、会場も新たに、朝日が差し込む素敵なカフェを貸し切っての開催。事前にSESロンドン報告会であることをお知らせしていたこともあり、募集開始早々に予定人数を超えるお申込みをいただき、当日は総勢約15名、プチセミナー形式で進められました。

プチセミナーと言いつつも、朝会の良さであるカジュアルな雰囲気とほどよい"ゆるさ"はそのままに、到着された方々から名刺交換をされ、皆様が打ち解けたところで、弊社代表 泉より、SESロンドン視察ツアーのご報告をさせていただきました。


今回、初めてルグラン朝会にご参加された方も多くいらっしゃいましたので、まずは、SES開催当初から10年以上にわたって参加してきた泉が、これまでのSESの歴史をスライドショーでご紹介しながら振り返りました。

スライドショーの中で、現Yahoo!CEOが当時はGoogle幹部として登壇していたり、また、今ではSNSを代表するFacebookが、はじめてSESに登場した様子が紹介されると、思わず“懐かしい!”のつぶやきが(笑)。

そして、今年のSESロンドンの話では、セッション内容から企業訪問、その他、ルグラン視察ツアーのアクティビティまで、ブログではお伝えしきれない裏話を色々とお話しさせてていただきました。


会の最後は、テーブルを囲んでのフリーディスカッションが行われ、大いに盛り上がって終了しました。

今回はこれまでとは少し趣向を変えて開催されたルグラン朝会。初めてご参加された方、リピーターの方、久しぶりに参加された方、皆様から、好評のお声をいただきました。

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ルグランでは、今後も継続して朝会を実施して参りますので、デジタルマーケティングの最新情報をはじめ、その時旬な話題に触れたい、ルグランや他の参加者の方々とネットワーキングや情報交換をしたいという方は、ぜひご参加ください。
また、朝会で取上げてほしいテーマやトピックがありましたら、お気軽にお知らせください。

【お問い合わせ・連絡先】
info@legrand.jp

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2015.03.19 | UX
グーグルがマテリアルデザインを新しくリリースしてからほぼ半年。追加変更が繰り返され、かなりパワフルなツールに仕上がっている。今、UXを考えるとき、モバイルファーストや、クロスプラットフォーム対応というコンセプトを考慮しないことは極めて稀である。

そこで、今一度モバイルのガイドラインを参照するとき、既存のアップル iOS HIG (Human Interface Guideline) と並んで、もはやこのグーグルのマテリアルデザインは無視できない存在である。

マテリアルデザインとは、グーグルが2014年の6月、グーグル I/O カンファレンスで発表した、アンドロイド向けのデジタル・マテリアル・デザイン・ガイドである。それは、グリッドを基盤にしたレイアウト、レスポンシブなアニメーションやパッディング(スペーシング)、そして、ライティングやドロップシャドーのエフェクトに関する奥行きの定義など、UX/UI の多岐に渡る定義書であった。

このマテリアルデザインのリローンチ当初、「これはフラットデザイン移行への教書だ」「現行のトレンドデザインに関する理由付けだ」などと言われていたけれど、やはりそのような一義的なものには収まらなかった。今では、クロスプロダクト&クロスプラットフォーム・デザインのフィロソフィーとなるべく画一された、優れたガイドラインとなっている。

マテリアルデザインがカバーする項目は、UX/UI デザイナーが日々直面する様々なデザイン・プロブレムに言及している。特に、タッチジェスチャーや、そこから生じるトランジション・アニメーション等、マイクロインタラクションを含めたモーションデザインに関する訴求には、目を見張るものがある。UX/UI デザイナーやモダン・アプリケーションに従事するプロデューサーは、是非とも一読して指針にしていただきたい。

モバイル対応デザインと言えば、これまで当然のように、小さなスペース、スローなコネクション、そして限られたフィーチャー(機能)として考えられてきた。つまり、モバイルUXは、いわゆる Lesser Experience、リッチでない限定された機能として捉えられがちだったが、もはやそうではない。

さて、テクノロジーの可能性、イノベーション、そしてサイエンスに基づいたこのマテリアルデザインを大いに活用して、TVやウェアラブル・デバイスを含めた、新たなクロスプラットフォーム・デザインの領域にチャレンジしてみようか。

マテリアルデザインの三原則(グーグルウェブサイトより)

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2015.03.18 | イベント
前回はキットカットのソーシャルメディア戦略に関するセッションについてご紹介をしましたが、今回は、同じセッションに登壇したクチコミサイトYelpのソーシャルメディア戦略に関する講演内容にも触れてみたいと思います。

Yelpのソーシャルメディア戦略について話すAkenhead氏

登壇したAkenhead氏は、「Yelpを支えているのはレビューと、それを読み書きしている人たちのコミュニティ」であり、頻繁にレビューを書く「ヘビーユーザー」と良好な関係を築くことが、自らの最大のミッションであるとした上で、仕事を進める上で大切にしている3つの原則を紹介しました。

1. コミュニティを見つけてこちらから働きかけよ

クチコミサイトの利用者は、好きな時に、好きなことを、自分の感じたままに書き込むだけで、「本当はこうして欲しかった。」「こうすればもっと良くなる。」といったことを、わざわざ伝えにきてくれる訳ではありません。

たとえば、あるお店について、気になる評価やコメントが交わされているといったことを発見した場合には、こちらから、そういう書き込みをしている人たちに積極的に働きかけることで、彼らの「真意」を把握できる可能性が高まります。

2. 意見やアイディアを組み上げる仕組みを作る

Yelpにとって、ユーザーと同じくらい大切なのは、広告を出してくれる飲食店などのオーナー達ですが、ユーザーから、好き勝手な評価にさらされたり、「自分達からカネをむしり取ることばかりを考えている」とYelpを毛嫌いするオーナーも少なくないそうです。

そうしたオーナー達の理解や協力を得るための仕組みとして、Yelpでは、「モノ言うオーナー」達をアドバイザリーカウンシルのような組織に取り込み、彼らの意見を吸い上げるような機会を設けたりすることも有効だと言います。

3. 特にヘビーユーザーとの関係を大切にする

Yelpに書き込まれる「好き」「嫌い」というコメントや評価は、あくまでも各人の「主観的」な評価である訳ですが、一方で、読み手からすると、そうした評価も、お店の良し悪しを判断する「客観的」な基準として受け止められてしまう傾向があります。

主観にもとづく評価やコメント自体を変えたりすることはできませんが、頻繁にコメントを書くヘビーユーザーがネガティブな書き込み・評価をした場合には、他のユーザーにも少なからず影響を与えることになります。特にそうしたコメントに対しては、決して感情的にならず、丁寧な回答をすることが求められます。

クチコミサイトにおいては、ネガティブな評価やコメントへの対応が常に難しい問題となります。ネガティブなコメントや評価を受けたときほど、真摯かつ丁寧に回答することで、評価者本人の気持ちを変えることはできなくとも、そのやり取りを見ている他のユーザーに対しては、良い影響や印象を与えることができる可能性が高くなる、というアドバイスで、Akenhead氏は、講演を締めくくりました。

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