2015.06.11 | ビッグデータ
6月6日に福岡ヤフオク!ドームで、「AKB48 41 st シングル選抜総選挙」の開票結果が発表されました。先日公開したビッグデータにもとづく弊社の予測は、どのくらい当たったのでしょうか?

ここでは、先日のブログで、今年の予測のハイライトとして揚げた、以下の5つのポイントを中心に、今回の選挙結果を振り返ってみようと思います。
1.昨年は2位に甘んじた指原莉乃が、念願のセンターを奪取。
こちらは弊社予測通りとなりました。「AKB48総選挙公式ガイドブック2015」の取材班では高橋みなみ、鳥取大学・石井先生のチームによる予測では柏木由紀と、今年の1位に関する事前予測は、意見が分かれていたようでしたが、結果的には弊社予測通り、指原莉乃が1位に返り咲きました。

2.昨年1位の渡辺麻友は3位に後退する一方、昨年3位の柏木由紀が僅差の2位に。
TOP 3については、メンバー・順位ともに、すべて弊社予測通りの結果となりました。また上位16人の選抜メンンバーのうち、13人は弊社予測通りの顔ぶれとなりました。

3.指原・柏木の予想得票数は20万票を超え、トップ3の合計得票数は、前年比で約52%の増加を見込む。(昨年1位だった渡辺の得票数は約16万票。)
弊社予測の特長は、順位だけでなく得票数も予測・公開している点です。トップの確定得票数は約19万4千票で、弊社が予測した20万票ラインには届きませんでしたが、過去数年、トップ得票数の減少・頭打ち傾向が続く中、今年は、トップの得票数が大幅な増加に転じるという結果については、概ね、弊社の予測通りであったと言えるのではないでしょうか。

ちなみに神7入りに必要な得票数も、約8万7千票という弊社予測に対し、結果は8万1千票。得票数が10万票を超えるのはTOP5以上という結果も、弊社の予測通りとなりました。

4.上位16名のうちSKE48・HKT48・NMB48の「支店」メンバーが11名を占めるなど「地方化」が進展。
弊社では、上位16名中、AKB48からの選出は5名に留まり、残り11名は「支店」メンバーで占められると予測しましたが、実際には16名中10名が「支店」メンバーという結果となり、弊社予測通り、地方化が進む選挙結果となりました。

5.特に昨年50位の木本花音(予測16位)・同31位の高柳明音(同10位)などSKE48メンバーの上位進出が目立つ。
高柳明音は昨年の31位から14位に順位を上げ、弊社予測通り、選抜メンバー入りを果たしましたが、一方、木本花音は48位に終わり、弊社予測に反し、昨年の50位とあまり変わらない結果となりました。

また、弊社では、上位16名の中で、SKE48が6名で最多勢力になると予測しましたが、実際には6名が選出されたAKB48が最多勢力となりました。但し、順位が発表された上位80名の中では、SKE48から23人が選出され、最多勢力となったようです。

以上が予測結果の総括となりますが、来週(6月17日)に開催予定の朝会では、分析を担当した弊社アナリストの岡田や、データ提供を頂いたホットリンク社の開発本部・シニアアーキテクト浅野弘輔氏を交え、今回の予測手法に関する評価や、ソーシャルデータのマーケティング活用へのヒント、さらにはAKB48の今後の戦略展望など、さまざまなテーマについて、楽しくディスカッションをしてみたいと思います。

ご興味のある方は、ぜひ、こちらよりお申込み下さい。

■日時:2015年6月17日(水)7:30~9:00
■テーマ:「《総括》データで読み解く2015年AKB48選抜総選挙」
■ゲスト:株式会社ホットリンク 開発本部 システム開発グループ シニアアーキテクト浅野 弘輔氏
■参加募集人数:10-15名様程度
■場所:OnJapan CAFE  
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-8-1 セレンディピティ1階
(千代田線・副都心線 明治神宮前駅4番出口より徒歩5分)
地図を見る
■費用:無料(但し、朝食代は実費:1,000円程度)

Read more
2015.05.27 | ビッグデータ
本日弊社では、「株式会社ルグラン、2015年AKB48選抜総選挙をデータで予測~「地方化」を考慮した独自の予測モデルから指原莉乃のセンター奪取を予測~」に関するプレスリリースを発表し、2015年AKB48選抜総選挙の結果をデータで予測、その分析結果を公開しました。

<予測のハイライト>
1.昨年は2位に甘んじた指原莉乃が、ついに念願のセンターを奪取。
2.昨年1位の渡辺麻友は3位に後退する一方、昨年3位の柏木由紀が僅差の2位に。
3.指原・柏木の予想得票数は20万票を超え、トップ3の合計得票数は、前年比で約52%の増加を見込む。(昨年1位だった渡辺の得票数は約16万票。)
4.上位16名のうちSKE48・HKT48・NMB48の「支店」メンバーが11名を占めるなど「地方化」が進展。
5.特に昨年50位の木本花音(予測16位)・同31位の高柳明音(同10位)などSKE48メンバーの上位進出が目立つ。

今年の選抜総選挙の予測モデル構築では、2014年の総選挙でランクインしたメンバーのうち、上位55名を分析対象とし、各メンバーに関するクチコミデータ、TV/CM出演データについては、2012年、2014年に続き、それぞれ、株式会社ホットリンク・株式会社エム・データより提供を受けました。

さらに、年々、「支店」と呼ばれる地方グループ所属メンバーのプレゼンスが高まっていることから、こうしたトレンドを予測モデルに反映させる方法を探るため、2014年AKB総選挙時のアピールコメント映像の再生回数や、Twitter・755、Google+における各メンバーのフォロワー数なども予測モデルに加えてシミュレーションを行うなど、より精度の高い予測モデルの構築を目指しました。

予測にあたっては、これらのデータを変数とした重回帰分析を行い、数十パターンの予測モデルを構築した結果、最終的に、

① 2ちゃんねるにおける書込数
② ブログにおけるネガティブな書込数
③ Twitterにおける書込数

という3つの変数から構成されるモデルが、過去の選抜総選挙における得票数との相関関係が最も高いと判定されたことから、このモデルに、①~③の直近値を変数として入力し、今年度の得票数を予測するという手法を採りました。

さらに、過去の選抜総選挙において、クチコミデータやTVデータを使ったモデルだけでは充分に予測しきれなかった地方グループに所属するメンバーの得票について、今年は、過去の選抜総選挙結果から「地方グループ調整率」を算出し、重回帰分析による予測モデルに補正を加えることで、予測の精度をあげる工夫も行っています。

具体的には、過去の選抜総選挙について、重回帰分析によって得られた地方グループ所属メンバーの予測得票数と、実際の得票数の差異を分析し、クチコミやTVデータでは過小評価されがちな地方グループメンバーの得票数を補正するための調整率を算出し、本年度の予測モデルにも適用しています。

ルグランでは、クライアントに対するコンサルテーションにおいても、様々なデータの収集・分析と、そこから得られるストーリーにもとづく仮説検証を通じて、効果的なマーケティング戦略を立案・実施する、というアプローチを大切にしています。

AKB48選抜総選挙の予測につきましては、「データドリブンマーケティング」の意味や重要性、あるいはその限界について、多くのマーケターの方々に考えて頂くキッカケになればという思いから、ホットリンク社、エム・データ社のご協力のもと、毎年、この時期に実施・発表しています。

弊社ブログでは、今回の予測モデル構築にあたり見えてきたAKB48のブランド戦略に関する考察も公開しています。あわせてご覧下さい。
データで読み解くAKB48ブランド戦略

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[本件に関するお問い合わせ先]
株式会社ルグラン 山辺仁美
Email: info@LeGrand.jp Tel: 03-6447-4567

Read more