2015.08.20 | UX
前回のコラムでは、Googleが本当に推奨しているのは「モバイルサイトにおいても最良なユーザーエクスペリエンス(UX)を提供すること」であり、「レスポンシブデザイン」は、それを比較的簡単に実現するための選択肢の一つとして勧められているに過ぎない、というお話をしました。

モバイルサイトのデザインに関しては「アダプティブデザイン」という言葉も良く聞かれます。両者の間には、細かな技術的な違いはあるものの、いずれも「閲覧するデバイスの画面サイズに合わせて、コンテンツのサイズや配置が自動的に調整されるデザイン手法」という点は同じです。

確かに、PCに比べて、遙かに小さなスマートフォンの画面で見ても、閲覧や操作がしやすいようにしておくことは、モバイルサイトのUXを考える上での「必要条件」ではありますが、「十分条件」とは言い切れません。

実際、Googleも『スマートフォンのユーザーがモバイルサイトで必要とする最も重要なタスクは何か、という問いから始めることが重要である』と明言しています。

もし、モバイルサイトでは、PCサイトと大きく異なる意図や目的での利用が想定される場合、「レスポンシブデザイン」「アダプティブデザイン」でモバイルサイトを作ってしまうと、かえって「モバイルフレンドリー」から遠ざかってしまうことにもなりかねないので注意が必要です。

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2015.08.06 | モバイル
スマートフォンの普及により、ここ数年、多くのウェブサイトでは、モバイル端末からのトラフィックが急増しています。既に、モバイル端末からの流入が、PCを上回っているサイトも少なくありません。

2015年の4月には、Googleがモバイル端末での利用や閲覧に最適化されている”モバイルフレンドリー”なウェブサイトの掲載順位を引き上げるというアルゴリズム変更を行ったことで、モバイル対応の重要性にも注目・関心が高まっています。

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2015.07.28 | 一般
7/24(金)夜、弊社クライアントである株式会社レナウン様のモバイルサイトリニューアル完成パーティを弊社オフィスにて開催しました。


約一年に及ぶ大規模な改修となった今回のプロジェクトで、弊社は「買いたくなるキモチにさせる」サイト構築を目指し、ルグランLAデザインセンターとともに、旧サイトの課題を洗い出し、データの分析結果を踏まえ、ユーザーエクスペリエンスを強化したデザインのお手伝いをさせていただきました。

当日は、レナウン様、パートナー各社様、さらには、先日カンヌライオンズ速報セミナーでお話しいただいた多摩美術大学教授の佐藤達郎さん、株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングスの小川さんやメディアの方まで、総勢20名を超える方々にご参加いただき大盛況!


お料理やドリンクは、スタイリッシュなサイトにあわせてチョイス。シャンパンで乾杯した後は、美味しいお料理に舌鼓をうちながら、ビジネスからプライベートな話題まで、お部屋やテラスで談笑する様子が見られました。



普段はなかなかゆっくりと話す機会がありませんが、この日は日付が変わるのも忘れて、食べて飲んで語った暑い(熱い)夏の夜となりました。

なお、新しいスマホサイトは、リニューアルから約2ヶ月を経て旧サイトを上回る成果が出ており上々の滑り出し。今後もデータ分析をもとに、レナウン様、パートナーの皆さまと一緒により良いサイト作りをして参りたいと思います。

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2015.07.23 | UX
最近は、日本でも、ウェブサイトやアプリのデザイン・機能を考える際に『UX(User Experience)が大事』といったことが(少しずつですが)言われるようになってきました。

とはいえ、多くの日本企業では、まだまだ、UXがビジネス戦略上の主要課題とは位置付けられていないのが現実です。ちなみに、弊社LAデザインセンターでUX戦略を統括する堀内が、現在LAで携わっているプロジェクトでは、サービス・アプリの開発にあたって、10数名のUXデザイナーが採用されています。

このため、UXという言葉自体に、まだ馴染みが薄いという方も多いと思いますが、ご参考までに、様々な国際規格を定めるISOによるUXの定義をご紹介します。

“a person’s perceptions and responses that result from the use of a product, system or service”

日本語にすると、

「製品やシステム・サービスの利用に伴って得られる一連の体験」

といった感じでしょうか。

つまり、見方を変えると、みなさんがUXを考えるヒントは町中にいくらでも転がっていると言えます。ここで、1枚の写真をご覧下さい。

<デリー国際空港のトイレ>

この写真は、インドに旅行した私の友人がFacebookに上げていたものを拝借したものですが、この友人は、実際、このトイレの入口に立った瞬間、どちらが女性用トイレなのかが分からず、無意識に「よくある男女のマーク」を探してしまった、とコメントをしていました。

そう、この『無意識に』というところが、UXを考える上では非常に重要なポイントなのです。

特にウェブサイトやアプリの世界では、ちょっとでもユーザーを迷わせたり、考えさせたりすると、本来の重要なタスク(製品の購入や資料請求など)に集中できず、ストレスを感じたユーザーはあっという間に離脱してしまいます。

時にデザイナーは、誰もやったことのない斬新なアイディアを試したくなる誘惑にかられますが、せっかくのアイディアも、多くのユーザーの経験にもとづく期待や予測から大きくずれてしまうと、それは「わかりにくさ」というストレスの原因になってしまいます。

ここで、トイレの事例をもう一つ。これは、先日入った原宿にあるカフェのトイレです。

<あるカフェのトイレ>

洗面台と鏡。その横にある白い扉。多くの来店客は、それまでの経験から、無意識のうちに、ここがトイレだと思うのでしょう。ところが、この扉の向こうはなんと厨房なのです。

でも、トイレと勘違いして厨房の扉を開けようとする人が多いのでしょう。たまりかねたお店の人は「ここはトイレではありません。」というメッセージを貼ったのだと思いますが、それくらい、この内装には、多くの人に無意識のうちに、ここがトイレだと錯覚させる力がある、ということなのでしょう。

さて、みなさんのウェブサイトやアプリは、ユーザーを迷わせたり、考えさせたりしていませんか?気になる方は、ぜひ、ルグランが診断のお手伝いをしますので、お気軽にご相談下さい。

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2015.07.22 | セミナー
梅雨も明けて蝉も鳴き始めた7/22(水)の早朝、第42回ルグラン朝会を開催しました。

今回のルグラン朝会は、6/11にリニューアルオープンした千駄ヶ谷のGood Morning Cafeに場所を移しての開催となりました。


この日、テーマに取り上げたのは、先日のカンヌライオンズ速報セミナーでもご紹介した、動画広告によるブランドリフトの評価手法について。閲覧回数だけではわからない、ブランド認知の広がりをどのように評価するかを、2つの具体的なキャンペーン動画を例に挙げてご紹介しました。

テレビやTwitterなどで話題となり、1,500万回もの閲覧回数を獲得している「3秒クッキング 爆速エビフライ篇」のキャンペーン動画は、視聴した方も多くいらっしゃるかと思います。しかしながら、会社名や商品名がTwitterやブログでつぶやかれた回数、検索数を測定してみたところ、つぶやきや検索が大きく増えた形跡は見られませんでした。そこで、弊社泉からは、ブランド認知をあげるためには、例えば、Twitterで拡散する際、元ツイートにブランド名やサービス名を必ず記載する等の改善方法をご紹介しました。

カンヌライオンズ速報セミナーでも聞かれましたが、日本では、面白くてバズる動画や、テクノロジーを駆使した動画コンテンツは多いが、海外のように動画から議論が巻き起こり社会的に広がるという動きがあまりないというご指摘があり、そこまで考えた戦略を立案するのが重要との声や、日本人の特性、SNSの普及率にもよるのではという意見もあり、今後の動画プロモーションについてさまざまなディスカッションを行いました。


また、日本では大手企業の方がブランド戦略に重点を置いている傾向があるように思われますが、本当は名前も知られていないベンチャーのほうが、ブランド戦略の立案や効果的なプロモーションに力を入れるべきという意見が参加者の方から挙がりました。

参加者の方より、まもなくローンチするインバウンド向けのサービスについてご紹介いただき、参加者の皆様の中で新しいビジネスの交流もありました。


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