2019.12.06 | UX

日本でも身近な存在になったAirbnb。国際オリンピック委員会とオフィシャルパートナー契約を結び、2020年の東京オリンピックでも、一時的に爆発的に増加する宿泊施設の需要への対応が期待されています。一方で、世界中でホテルなどの宿泊施設に与える影響は大きく、売上に深刻な影響を受けているホテルも少なくありません。ホンジュラスにある老舗ホテル「Hotel Honduras Maya」もこうしたホテルの一つでした。 

これに対して彼らが取った行動は、「Airbnbを逆に利用して、自分たちのホテルの部屋をAirbnb上で貸し出す」というものでした。それもただ貸し出すだけではなく、Airbnb上で人気の部屋のトレンドを取り入れ客室を大改装。それぞれの部屋がユニークでお洒落になるように家具やアートをアレンジしました。またプロのカメラマンを起用し、従業員一人一人のプロフィール用の写真を撮影。それぞれの従業員がAirbnbの個人アカウントを作成し、ホテルの客室を貸し出しました。

普通の民泊だと思って目的地に着いた宿泊客は、いざ到着すると混乱するものの、案内された部屋のクオリティや、ホテルだからこそ受けられるルームサービスやプール、ジムなどのサービスに大満足。瞬く間に口コミが広がり、予約客が32.5%も増加しました。

ここで注目するべきなのは、彼らがAirbnbの利用客をしっかり分析していたことです。ホテルより民泊を選ぶ宿泊客が求めているのは、「画一的ではない宿泊体験」です。そこでしか体験できないようなユニークな体験を求めているということがわかっていたからこそ、客室をただ綺麗に改装するのではなく、それぞれユニークな内装にし、よりターゲットとしている層にとって魅力的な部屋を提供できるようになりました。

その上で、ルームサービス、プール、ジムといった「ホテルだからこそ提供できる体験」が加わることで、他の民泊施設との差別化もでき、多くの民泊施設を利用したことのある宿泊客にとっても一際ユニークな宿泊体験になっています。 

施策のオンライン・オフラインを問わず、集客施策の一歩目は集客したいターゲットはどういった人たちなのか、彼らは何を求めてどんなサービスを利用しているのかを分析することです。データドリブンなマーケティング施策についてのご相談は是非ルグランに、下記の「Contact Us」からご連絡ください。



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