ここ最近毎日のようにテレビでEU関連のニュースが放映されている。
もちろん、気持ちの良いものばかりではないが、それだけヨーロッパの国々の、世界におけるプレゼンスの高さが伺える。しかしヨーロッパと一口に言っても人種、人口、言葉、食、それぞれ異なり、またそれぞれ違った魅力を持った国々で構成されている。そんな中でも、世界中から毎年、一際たくさんの観光客を飲み込み、観光客動員数1番に輝くのは、フランスである。そしてその中でも首都パリは、知らない人がいないであろう観光都市である。
私自身も、パリという都市には非常に魅力を感じており、絵や建築等の芸術面における文化の深さや多様さ、また人間味あふれる(良い意味でも、悪い意味でも)部分は、何度訪れても飽きることがない。
さて、話は戻って、皆さまが旅行先としてパリを選んだとしましよう。海外を観光で訪れる人にとって、一番困る事が、道に迷うことではないでしょうか。
パリはメトロやバスなどの公共交通機関が非常に発達しており、それらの移動手段や地図を使いながら目的地を目指す人は多いが、目的地まで何回かメトロを乗り換えしなければいけなかったり、到着しても道が複雑に入り組んでいたりとすることが多く、うっかりすると目的地まですんなりとたどり着けない。 しかし、1人1台スマートフォンを持っている時代に、紙の地図を広げて使うことはなかなか面倒である。だからと言ってスマートフォンを使いマップアプリを使うとなるとWi-Fiが使用できる場所でしか現在地等や地下鉄の乗り換えを確認することができなく、またパリという入り組んだ街並から、「経路がありません」と表示されることも多く、何かと不便である。
そんな中今、パリを訪れる人にとって話題沸騰なのが、オフラインでも使える、パリ交通公団(Régie Autonome des Transports Parisien)の公式地図アプリ「Next Stop Paris」である。
(画像参照:Discover new app Next Stop Paris)
このアプリは一度ダウンロードしてしまえば、常にオフライン状態で使用する事が出来、パリの地図上にGPSで自分の現在位置を表示してくれる。そしてメトロの乗り換え案内や、観光地の簡単な説明や、周辺の観光施設も表示してくれて、さらに全日本語対応なのである。
例えば、このアプリを使い、近くのメトロの駅(Republique)から、ルーブル美術館までの行き方を知りたいとする。
ルーブル美術館がどこの駅から近いという事が分からなくても、地図表示を行えば、大体の有名観光地が載っているためそこから検索をすることが出来る。そしてここからルーブル美術館への「行き方」をクリックする。
次に出発地に自分の近くの駅名を入力する。(ここも分からなくてもGPS機能で現在地から一番近いメトロの駅を探し出してくれる。)
そして、この場合最も早い行き方で検索をする。すると、、
トータルでかかる時間、何番線を使い、どの駅で乗り換えるのか、また乗り換えにどのくらいの時間がかかるのかなどを非常に詳細に表示してくれる。
また今回は昼の経路で調べたが、夜間に使用する時は、メトロが終了した後のナイトバスの時間や料金までをも調べてくれる。また、簡易的ではあるがその観光地の説明や、交通機関のトラフィックニュース配信なども行ってくれる。
(ルーブル美術館の説明)
(メトロの不通情報)
パリは誰もが耳にしたことのある有名観光地であるが、初めて訪れる観光客にとっては見ず知らずの土地であり、不安を覚えることも多いだろう。そんな時、このアプリはユーザー目線に立ち、初めての土地でも安心して観光地に向かう手助けをしてくれる。
弊社ルグランにおいても、ワークショップを開くなどして、このようなユーザーエクスペリエンスの視点からお客様のサービスや商品のサポートを行っています。ご興味のある方はぜひご相談ください。
紙地図を広げ苦戦することなく、だからといってWi-Fiの接続を求め歩き回ることなく街を自由に歩き回り、楽しめる。こんなアプリをパリへ行く際はぜひ使ってみてはいかが?
Von Voyage!