2016.11.17 | コラム

こんにちは。

11月も中旬にさしかかり、テレビや街では、クリスマスを意識する飾り付けなど、今年の終わりを想起させるように模様替えが始まっています。

この時期になると、街行く人の服装は夏とはうって変わり、落ち着いていて、ダークトーンの色を身にまとう人が増えます。

ファッションに関して、カラーは3色以内で収めると良い。というように言われたりします。一方で、原宿へ足を伸ばすと、目がチカチカするほどの色をまとった人々もたくさんいます。このように私たちが普段何気なく身にまとっている色。この視点をビジネスの観点から捉えた時に、色がもたらす効果とはいったいどのくらいあるのでしょうか。

 Shopify(世界最大規模のネットショップ作成サービス)のデータによれば、52%のお客は、もしその店のカラーセンスが嫌いでなかったら入ったとしても引き返すことはないとのこと。さらに、84.7%のサイト訪問者は、その商品を買う最も重要な理由として、サイトのカラーというデータが出ています。確かにこれには私も「なるほど!」と納得させられてしまいました。なぜなら、私がルグランにインターンシップの申し込みの決定打となったのは、そのサイトの色使いやデザインの良さに惹かれたからです。1117-2-1

引用サイト

特に、セール期間になると、多くの企業は赤を使います。1117-2-2

それは、赤という色が、人間の身体機能のコードで危険の合図として組み込まれており、人が赤を見た際に、他のどの色よりも早く、強い反応を示すからです。さらに、実験として、サイトに緑と赤のボタンを設置した際には、赤いボタンのCTRが緑よりも21.7%高いというようなデータもあります。

 このように赤というカラーは、無意識レベルで、身体機能に反応を起こさせ、行動に導く要因を作り出すという効果があります。

 さらにこれらの色という概念は、企業のブランドイメージを作る際にも重要視されており、消費者の購買欲を高めるだけではなく、その企業の商品イメージや目指すべきブランドイメージと合致させるように作られています。1117-2-3

引用サイト

これが、色が人へのどのようなイメージを与えるかの図です。

 

これを頭に入れながら、企業のロゴを見てみましょう。1117-2-4

                                          引用サイト

企業ロゴのカラーの分布の図ですが、CNNやBBC、YouTube、など、メディアなどは多く赤を使っています。BESTBUYなどは消費者の購買欲に働きかけるためか黄色を使っています。一方、City Bankや、Paypalなどの金融はクリーンさを示すためか青であったりと対象的なイメージがあります。

 このように、色は色であっても、企業のイメージや、購買意欲を高めるなど、目的によって使い分けをすることで消費者のマインドに響かせることができます。

サイト作成やイベント時のユーザーエクスペリエンスを考えた時、色の効果というものも、ユーザーの心理的に満足させることにつながっていくのではないでしょうか。

 



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