2016年に入り、各メディアのIT・テクノロジーといった分野で、「VR」というワードを頻繁に目にするようになりました。
実際に「VR」で検索ボリュームを調べたところ、今年1月の検索数は約5万回であったのに対し、6月の検索数は約25万回に増加し、頭に専用のヘッドギアをつけるだけで高い没入感を得られるこの技術は、非常に高い注目を浴びていることが伺えます。
<キーワード「VR」の検索数(2015年7月〜2016年6月)>
(今年6月は「Playstation VR」の発売日が公開)
また、注目を浴びているといえば、先日任天堂からリリースされたアプリ「ポケモンGO」ですよね。今や話題に上らない日が無いこのアプリは、現実世界とバーチャルのポケモンが融合したARアプリ。まだ海外でしか使えませんが、7月7日の公開から4日間で750万ダウンロードを突破したそうです。
(追記:本記事公開翌日の7月22日より、日本でも公開されました。)
一方でこのようなイノベーションを活用したマネタイズは、どの企業も課題に感じているようです。
マーケットリサーチ会社Supardataは、今年のVRの市場規模を年初の51億ドルから29億ドルへと縮小しました。VRの価値を知ってもらうためには、VRの体験がさせることが必要。VRの良さをコンシューマーが認知するのには時間を要すると判断したのでしょう。
また、「ポケモンGO」の課金体制においても、かなり期待はされていますが、コンテンツ自体のポテンシャルが不透明であるだけに、慎重にならざるを得ないようです。
では、VR・ARを活用して、どのようなマーケティング施策が可能になるのでしょうか?
例えば、新しくアパレルの店舗を出店するという計画が上がった際に、想定される店内をバーチャルで作成。その店内を被験者にVR、もしくはARで見せ、ウィンドウショッピングを疑似体験させることで、どのような動線になるのか、どこで被験者は立ち止まるのか、などのデータを蓄積し、解析する。そうすることで、お店を構える前にどのようなレイアウトにするかを、データに基づいて決定することができます。
VR・ARの技術で、オンライン(バーチャル)とオフライン(現実)を簡易的に繋ぐことにより生み出されるエクスペリエンスから、トラッキング・データ解析し、サービスの向上やUXの最大化へ導く。最新のソリューションを別の側面から見ることで、他の領域においても新たな可能性が生まれるのではないのでしょうか。
ルグランではクライアントさんと一緒に、どうすればユーザーエクスペリエンスを最大化できるかを考え、様々な面でお手伝いしていきます。
ワクワクするようなエクスペリエンスを、共に創り上げましょう。
[参考記事]