皆さんは「コッペパン」ときくと、どんなイメージを浮かべますか?
素朴な感じ?給食でよく出た??
少し地味で、とびきりおいしい!や、グルメという言葉とは、結びつかない方が多いかと思います。私も、そんなイメージを持った1人でしたが、つい最近そんなイメージを覆すほどの体験をしました。
とある日曜日、家族で散歩をしていると、住宅街には相応しくない、長蛇の列に遭遇しました。その行列のもとを辿ると、新しくオープンしたパン屋さん。しかもコッペパン専門店とのこと。
「コッペパン専門店だなんて珍しいし、新しくオープンしたから並んでいるのかな。落ち着いたら買いに行ってみようね。」
なんて話しながら、通り過ぎようとしたとき、腕をグッと引っ張られました。
振り向くと、
「パン食べたい!並ぼう!!」
熱心な眼差しで訴える娘。
内心、こんなに並んで買わなくても、と思ったのですが、娘の熱心さと、ちょっとした野次馬根性もあり、列に並ぶことにしました。
列に並んでいる間、お店について検索。本店が北海道木古内町にある、塩パンが有名な『コッペん道土』の初のアンテナショップとのこと。本店は日本消滅可能性都市5位という悲しい称号が付いた、北海道の南端木古内町にも関わらず、連日大盛況だそうです。
北海道産の小麦粉を使ったコッペパンに、約30種類から好きな具材を選んでサンドするということで、何にするか悩み、楽しみながら列に並ぶこと1時間余り、やっとお店に入ることが出来ました。
作り置きを全くせず、オーダーがあったもののみをサンドするというスタイルで、出来上がりまでも少し待ち時間がありましたが、店内は清潔感がありながらも、レトロな雰囲気の中、コッペパンに対する期待が高まってきました。
お味の方はというと、ふわふわなのにもっちりした生地。正に、コッペパン革命でした。
ちなみに、具材は何種類かオーダーしましたが、中でも「みそぎの塩ミルククリーム」は超オススメです。
待ち時間は長くても、お店の雰囲気、製造工程を見ながらオーダーまでの時間を楽しめる動線。また、作り置きしないというお店のポリシーも待ちながら理解できます。そして、一番大切なコッペパンが美味しい!という素敵なエクスペリエンスを感じることができた「コッペパン体験」でした。
何気ない日常にもUX体験は転がっているようです。何事にも、思い込みを捨て、好奇心をもち、挑戦することが大切ですね!