2017.11.02 | ビッグデータ

みなさんこんにちは。
ルグランインターンの外園賢太です。

今年も早いもので11月に突入し、ルグランオフィスのある渋谷では連日気持ちの良い秋晴れが広がっています。

さて、明日の11月3日はついにiPhoneXの発売日。同機種が発表されたときから、この日を心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。
その発表は遡ること約2カ月。9月12日、カリフォルニア州クパチーノにあるAppleの新本社にてiPhone8の発表と共に行われました。
毎年多くの注目を集めるこのイベントですが、今年はiPhone8/iPhoneXという2つの機種発表ということでも大きな話題となりましたね。

「iPhone X」、「iPhone 8 Plus」、「iPhone 8」/Appleオフィシャルサイトより

<「iPhone X」、「iPhone 8 Plus」、「iPhone 8」/Appleオフィシャルサイトより>

 

以前当ブログでは、「iPhone利用者の高齢化 」というテーマでiPhoneを取り上げました。

今回は、その後のiPhoneの注目度やその年代に加え、ここ数年で大手通信キャリア以外の新たな選択肢として広く認知されるようになったMVNO(格安SIM)についても注目しながら、SNS上の消費者の声(クチコミ)を見ていきたいと思います。

 

「iPhone」のSNS上における注目度

iphoneに関するTwitter上での書込(9/1-9/30)

 

上図は、毎年iPhoneが発表・発売される9月におけるTwitter上でのiPhoneに関するクチコミをグラフにしたもの。
このように、iPhoneに関するTwitterへの書き込みは年々減少傾向にあり、iPhone 6sが発売された2015年からは約24%、図にはありませんがiPhone6発売の2014年から比べると約80%の減少が見られました。
特に10代・20代の利用が多いというTwitterの特性から見ると、常に目新しいものを求めるSNS上の若者からの注目度の減少が見て取れます。

 

iphoneに関するブログ上での書込の年齢別比較(9/1-9/30)

また、ブログでの書き込み数の内訳を見てみると、30代以下の書き込み割合は減少傾向にあり、40代以降の書き込み割合が増加傾向にあることが見て取れます。
これを見ると、前年に続き「iPhone」という単語のSNS上でのクチコミの高齢化が進んでいることがわかります。

前ブログ でも言及している通り、幅広い年代でiPhoneという商品が広まり日常の一部に溶け込んだ今、「iPhone」というキーワードは若者の投稿ネタの対象からは外れ、SNS上に登場する機会が減っているのだと推測されます。

 

今のスマートフォン市場で消費者が求めるものとは
普及率の飽和や、SNS上の若者からの注目度の減少。
スマートフォン市場において絶対的な話題力を持っていた「iPhone」というブランドが以前のような力を持たなくなってきた今、消費者はこの市場において、一体何に目を向けているのでしょうか?

格安SIMに関するSNS上での書込(9/1-9/30)

カギはスマートフォン自体ではなく、それを使用する環境にありました。
ここ数年でクチコミをじわじわと伸ばしているのが「格安SIM」というキーワード。
ここ一年のクチコミは、2015年から約34%の増加を見せています。

格安SIM(格安スマホ)とは、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する携帯料金を安価に抑えたSIMカードのことで、キーワードだけでなく実際の普及率も増加傾向にあります。

MVNOが生み出した大手通信キャリアとの差異は値段だけでなく、サービスの柔軟性による部分が大きいと言われています。
大手通信キャリアにおいて通信や通話等がある程度決められた範囲での利用に限られているのに対し、MVNOは選択肢を豊富に用意し、それを消費者自身に選ばせることで個人に合ったサービスの提供、また、納得感を与えているのです。

MVNOの普及率やクチコミ(注目度)の増加は、消費者の目が携帯本体だけでなく、それを利用する環境・サービスにも向きつつあることを示しているのではないでしょうか。

目まぐるしく変わる世間のニーズを捉えたMVNO。
さらに普及し、キャリアの競争が激しくなるのか、はたまた3大キャリアがそれを抑え込むのか。今後の動向にも注目していきたいと思います。

 

おわりに
ルグランでのお手伝いにおいても、お客様にとってリアルタイムな最善の選択肢を常に模索し、データの根拠を元に意味のある提案を心がけています。
市場のニーズや提供するべき商品・サービス等、”今の”最善をルグランと共に考えてみませんか?



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